前のブログ「政府の嘘で騙された受験生」のなかで、②の学科試験が無いはずの総合型推薦入試にも学科試験を課す。で、説明を付け加える。
私大の総合型推薦入試は面接と作文だけで学科試験が無いタイプの入試で、合格者は年内に発表される。
学科試験を課す一般入試は正月以降の1月2月に集中して実施され、合格発表も1月2月が中心だ。
3月合格発表は「後期合格者」という建前だが、実態は補欠合格である。
私大の方も総合型は定員を満たすための入試で、一般入試は学力が高い学生を取るための入試と区別していた。
ところが去年、東洋大が年内に英語数学および英語国語の学科試験を行う学校推薦総合入試をおこない、さらに今年は、推薦書不要の総合型学科試験選抜を年内に実施する。
さすがにこれでは、一般入試のただのフライングだ、と他大学から非難が噴出した。
「定員を満たし、かつ優秀な学生をとる」という良いとこ取りの入試で、他の私大が文句を言うのは当然だろう。
困った文部科学省は全大学に「学科試験実施」を条件に総合型入試を年内実施することを、許可した。
これでは単に「一般入試」の年内実施を解禁したに過ぎない。
「推薦書不要の総合型学科試験」と一般入試とでは、どこが違うのかだれも理解できない。
「推薦書必要な学科試験なしの総合型」も残すのでその合格発表は9月か10月、下手をすると1学期中になるかも。
この前倒し競争は「大学新卒者の青田刈り」競争とそっくりである。
高度経済成長の真っただ中、優秀な大卒者を獲得しようと、大企業は大学3年時からリクル-ト合戦を繰り広げた。
その結果、大学4年になる前の3年春には内定者が続出した。
この類似した現象に共通しているのは「優秀な生徒や学生はいつでも優遇される」という事実である。