中2重要 歴史論述室町2
2020年12月27日 10:30
問題49に「馬が荷を積んで関所を通過する図」がある。
馬は何のために荷を積んで、どこへ行くのだろうか?
馬を引っ張っているのは馬借という運送業者だが、彼らは寺社の門前で開かれている市に商品を運び込んでいるのだ。
大きな寺社の門前通りは、参詣参拝のための信者が行き来していて「一定の交通量」が確保される。
このような常に人通りの多い場所は商売をするにはもってこいの場所で、今の静岡市呉服町通りのようなものだ。
さらに寺社が行う祭りなどの時には、大勢の民衆でごった返す。
小売店はますます繁盛する。
当時の小売店はいまのように常設ではなく日を決めて定期的に営業していたので、十日市とか五日市と呼ばれた。
今の四日市や十日市という都市の名前もそこから来ている。
この門前通りに店を開く者たちから、税を取り立ててりたのが寺社である。
さらに、市に荷を運ぶ馬借と呼ばれた運送業者からも通行税を取り立てていた。
それが関所で、重要路には何か所も関所が設けられていたので、馬借にはその税も大きな負担になっていた。
そこで町金融の土倉や酒倉に借金をして、馬のレンタル料や関所税を賄っていた。
その町金融に資金を融資していたのが、これまた寺社であった。
このように金融資本として三重、四重にも資金を運用していたのが大寺社であった。
その大きな影響力を苦々しく思っていたのが「あの人物」である。
彼の行った例の「大虐殺」にはこのような背景があったのである。