ハイレベル模試の国語は問題文が優れているのみならず、問も入念に作られた傑作問題だ。
漢字の書き取りを全て間違えている生徒がいるのは、公立中の生徒でも同様なので、諦めが着く。
今は正しく読めればよい時代だ。
いずれPCのAI化が進んで、打ち込んだ平がなを正しい漢字に変換してくれるだろう。
その前に、英語も公用語になるだろうから漢字はいずれ消滅する運命にある。
さて、記述式の問題では「全問不正解」の生徒がいる。
そこまでいかなくても、正答率は平均して3割程度だ。
国語の解答力は読解力とイコ-ルではない。
作文力の要素が大きい。
厳密な文章を書くという習慣がないので、国語解答にも正確な文が書けない。
本文の意味を厳密に理解し、それに対応した厳密な文を書くことが、今年の生徒は出来ない。
例を挙げる。
大問1の問1
「われわれの耳が機械的な受信を行っているのではないことがあきらかになった。」とあるが、機械のどんな特性によってそうなったのですか。
と問われている。
一人を除いて「全ての音を一様に記録してしまう」または「全ての音を一様に増幅してしまう」と書いて零点になっている。
「記録」または「増幅」が間違いである。
問題作成者はこのように「間違えることを期待して」出題しているのだ。
指摘されてもなお、間違いに気づかないのは致命的だ。
理由は下線部の単語の意味を正確に理解していないのが原因である。
附属中校内テストや学調の答案ならマルになるか、抗議してマルにしてもらえるような解答だ。
だが、間違いは間違いなのだ。
大学入試の共通テスト国語の問題では、選択肢に「記録」や「増幅」を入れて誤答を誘う。
だが、これらのひっかけに惑わされずに、瞬時に正しい選択肢を選べるようでなくては、国公立大医学科に合格するのは到底不可能だ。
一つの小問でさえ1時間も2時間も二日も三日も徹底して考え抜いて、解答する以外に解決の道はない。