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Received — 2023年11月5日 新星進学ゼミ

中3重要 公民 銀行定期預金の金利が100倍にアップ!!

2023年11月5日 11:37
三菱UFJ銀行が、10年定期預金の金利を100倍にアップすると発表した。
今ちょうど、公民の経済分野について学んでいるが、この預金金利100倍アップは、どえらいことなのだ。
なぜならば、銀行の定期預金金利は長い間ほぼ0%(0.002%程度)の状態が続き、定期預金をしても利子が全くつかないという、日本の歴史上最悪の状態だった。
それを一気に100倍に上げるというのだ。
100倍と言っても0.002%の100倍なので、0.2%にしかならないが、ほぼ0よりも大幅な改善だ。
なぜこのような発表がなされたのか??
それはある人物の決断が、日本の金融政策の大転換を予告したからである。
ある人物とは日本銀行の植田総裁である。
ちなみに彼は静岡県御前崎町出身で、東大数学科卒ののち経済学部大学院から、日本銀行に入行したエコノミストだ。
植田総裁の前の黒田総裁は財務省(旧大蔵省)きっての秀才と呼ばれたが、植田総裁は日銀史上最高のの数学の天才と呼ばれた人物だ。
経済学の分野でも、特に金融経済学は数学を応用した理論を駆使する。
この植田総裁が、今まで続けてきた長期金利のイールドカーブコント-ルを緩和し「1%程度を目途とした長期金利の上昇を黙認する」と公表した。
中学生には何のことやらわからないが、ここには極めて重大な意味が込められている。
預金金利暗黒時代からとうとう抜け出すトンネルの出口が見えてきたのである。
日銀の金融政策は、長期にわたって「デフレ脱却」を目標に「異次元の金融緩和」と自称する通貨の大量供給を継続してきた。
これはインフレダーゲッテイングと呼ばれる先進国共通の政策で、2%程度の物価上昇を目標として、緩やかなインフレ=物価上昇を誘導する政策だ。
この辺で中3生は、話に飽きてきたころだが、これが解らないと日本の経済政策は理解できない。
なにしろ静岡県の高校入試問題公民分野の論述作文問題は、並みの中学生には手に負えないくらい難しい。
インフレとデフレの理解は中3生の必須事項だ。
そのダメ-ジは例えて言えば、ハイパ-インフレが発作での即死、デフレが長い闘病の末の死だ。
ハイパ-インフレのほうが衝撃度は大きいが、歴史上の頻度は少なく過去80例くらいしかない。
だが、第1次世界大戦直後のドイツの写真のように、荷車いっぱいの紙幣の山でも、卵1個しか買えないなどと、恐怖の場面を見せられると、戦慄せずにはいられない。
一方、デフレは物価の下落が長期に渡ると、国民経済がどんどんと縮小して、気が着いたら日本は世界第2位の経済大国から転げ落ちていた。
日本は先進国の中でも、経済成長率は最下位ランクで、しかも労働者の平均賃金は長期に渡ってなだらかに下がってきている。
この危機的状況を抜けだすための政策が、通貨=日本円を大量に供給して、国中に1万札を溢れさせる「異次元の緩和政策」だった。
また眠たくなってきたが、ここで登場するのがケインズの「流動性選好説」と「長期金利と通貨供給量に関するグラフ」である。
このグラフは、金融政策を理解するためには必須のアイテムだ。
数学が得意な中3生には、苦も無く理解できる。
次回の授業で説明する。
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