中3重要公民 公民合格ノ-トP130とP131の需給曲線による価格の自動調節機能はウソ
2023年11月9日 17:16
公民の教科書に必ず載っているし、合格ノ-トのP130、P131にも載っている「需給曲線による価格の自動調整機能」は真っ赤なウソだ。
これは「市場という神の手によって価格は自動的に調整される。」というAスミス以来の古典派の理念を表したものだ。
ところが20世紀前半、同じイギリスに登場した天才経済学者ケインズによって、あっさりと否定された。
需要と供給が食い違っているときにも、価格は調整されないことが多々ある。
これをケインズは「価格の硬直性」と呼んだ。
価格が一切動かないと言う意味ではなく、需給に応じて価格が俊敏に動かないという意味だが、その時間差がどのくらいかについてはケインズも述べていない。
そもそも実際のデータが無いのに、ケインズが直感的に述べたものだからだ。
ケインズは天才特有の直感で、物をいう傾向があり有名な「流動性のワナ」と言う謎めいた言葉もほぼ直感で言ったものだった。
「流動性のワナ」同様に「価格の硬直性」もその後の詳しいデータから正しいことが証明されている。
黒田日銀が10年間もの間、継続した未曽有の金融緩和が完全なる失敗に終わったのも、この「流動性のワナ」にはまり「価格の硬直性」に阻止されたからである。
「需給に応じて価格が動く時間差」が日本では何と10年間も継続したために、長期デフレ傾向から逃れられずに、預金金利がゼロという暗黒時代が続いた。
日本で経済政策に携わる者は全て「ケインズの弟子」であり、塾長も学生時代に神ケインズの著書と解説書を丁寧に読んだ。
にもかかわらず、恩師の忠告を聞かずに失敗した。
公民の教科書はアダム.スミスの時代の内容から進歩していない。
理科の教科書がニュ-トンの時代から進化していないように。