高3高2重要 共通テスト地理の平均点が低い理由
2023年12月31日 14:55
共通テストの地理平均点が、特に静高生では低い。
ただの勉強不足のせいだとは、言いきれない理由がある。
系統地理と世界地誌の両方で、出題される統計資料の裏側が読めない生徒が多いためである。
統計資料には世界情勢全般の変化が反映されている。
最近の問題でも「小麦の輸出高世界1位」を問う問題で、従来は1位に君臨していたアメリカを抜いてロシアが1位になっている。
それも近年の事で、ここにはロシアプーチン大統領の戦略が関係しいる。
石油天然ガスと並び小麦をEU諸国に大量に輸出して、エネルギ―と食料をロシアに依存させ、EUの命綱を握る。
この優位的立場を利用して、軍事外交面でもEUをロシアの思惑通りに操ろうとしてきた。
ロシアのウクライナ侵攻においても、当初はドイツやフランスといったEU枢軸国が、ウクライナ支援に消極的だったのはプーチンの思惑に見事にハマっていたからである。
さらに石油天然ガスと小麦はEU以外にもブリックスBRICS諸国に輸出している。
BRICSはEUアメリカとは距離を置く新興勢力で、これを取りこむのがプーチンの作戦だ。
これもウクライナ侵攻に対する国連の対応からも、見事に成功している。
「大豆の輸出世界1位」も長年にわたり圧倒的に優位であったアメリカに代わってブラジルが1位に躍進した。
大豆を大量に輸入する日本に代わって、中国が大量にブラジルから輸入するようになったためだ。
中国人って、そんなに大豆食品を食べたっけという疑問が湧く。
実態は、大豆から採れる食用油を生産するために、中国は大豆を大量に輸入している。
従来の油ヤシから採れるパ-ム油だけでは、足りなくなったためだ。
中国国内の生活レベルの大幅な向上に伴って、食生活が豊かになり、食用油の消費が飛躍的に伸びたのである。
世界第1位のアメリカから大量に輸入するのが近道だったが、近年アメリカとの対立を深めているため、重要食用資源をアメリカに依存することを中国は回避して、ブラジルに頼ったのである。
このような国際情勢に詳しい理系生は珍しいので、そこまで頭が回っていない。
だが、高2生には知識欲が旺盛な生徒がいるので、地理平均点のアップが期待できる。
そのための切り札テキストが2冊あるので、さっそく購入して活用しよう。