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外耳道にハエトリグモが入り込んでしまった女性の症例

台湾・台南市立医院で左耳の騒音を訴える64歳女性を診察したところ、外耳道にクモが入り込んでいたそうだ (NEJM の記事Ars Technica の記事動画)。

女性は 4 日前から左耳の中で生き物が動き回る感覚があり、パチパチ・カチカチ・カサカサといった騒音が聴こえるようになって眠れなくなってしまったという。

耳鼻咽喉科で耳の中を調べると、左耳の外耳道に小さなクモと抜け殻が見つかる。鼓膜に異常はなく、クモと抜け殻は耳鏡を通じて挿し入れた吸引カニューレで取り除き、女性の症状は解消したとのこと。このクモは非常に小さく、巣を作らないハエトリグモの若い個体とみられる。

外耳道にもっと大きなクモや昆虫が入り込んだ場合は暴れて耳を損傷しないよう、事前にリドカインやエタノールの滴下で殺しておくことが推奨される。ただし、鼓膜に穴が開いている場合に液体の使用は禁物とのことだ。

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2023年イグノーベル賞、クモの死体を用いたロボットや電流で味を変える食器の研究などが受賞

Annals of Improbable Research は 14 日、2023 年イグノーベル賞を 10 組の研究者に授与した (プレスリリース受賞者リストArs Technica の記事動画)。

スラドで紹介した研究では、排泄物を分析するスマートトイレの研究が公衆衛生賞、クモの死体を用いたロボットハンドの研究が機械工学賞を受賞している。また、栄養賞を受賞した明治大学の中村裕美氏と宮下芳明氏の研究は、電気刺激により塩味を増強する箸型デバイスの開発につながっている。

なお、教育賞の受賞者にも日本の研究者が含まれている。論文のリンクの一つは間違っており、元の論文を見ても発表当時に日本の研究施設に所属していた研究者は記載されていないが、クリスチャン・チャン氏が 2022 年から国際基督教大学の准教授に就任したためとみられる。

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運用者のタイプミスによる構文エラーでクラッシュしたボットネット

いささか旧聞ではあるが、Akamai の研究者がボットネット KmsdBot を監視していたところ、突然クラッシュしてしまったそうだ。調査の結果、ボットネット運用者によるコマンドのタイプミスが原因と判明したという (Akamai のブログ記事Ars Technica の記事The Register の記事)。

KmsdBot は DDoS 攻撃を実行する機能も備える暗号通貨採掘ボットネット。弱い認証情報を使用する SSH 接続を通じてシステムに感染していくという。リバースエンジニアリングの困難さから攻撃者に選ばれることが増えつつある Go 言語で書かれている。Akamai ではハニーポットに感染した KmsdBot を分析していた。

クラッシュの原因を調べるため、Akamai ではボットネットの C2 に代わって機能し、攻撃の実行コマンドを送信する自前の C2 を作成。2 つの仮想マシンを用意して 1 つにボットを感染させ、もう 1 つを C2 としてコマンドを送信する実験を実行したところ、「!bigdata www.bitcoin.com443 / 30 3 3 100」というコマンドでボットネットが停止したそうだ。

一目でお気付きになった方も多いと思われるが、このコマンドはドメイン名とポート番号がスペースで区切られていない。ボットは構文エラーをチェックする機能を備えておらず、引数の数が正しくないコマンドを受け取った Go バイナリはインデックス範囲外の指定エラーによりクラッシュする。

これにより、C2 と通信したすべての感染マシンでボットのコードがクラッシュし、ボットネット全体が停止したとみられる。ボットは感染マシンで実行を持続する機能を備えておらず、ボットネットを復元するには再度感染させて再構築する必要があるとのことだ。

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Microsoft、ボットネット撲滅作戦の一環で戸別訪問によるルーター交換も実施

headless 曰く、

Microsoft がボットネット TrickBot 撲滅作戦の一環で、戸別訪問によるルーター交換も行っていたそうだ(The Verge の記事The Daily Beast の記事)。

TrickBot はルーターや IoT に感染するボットネットで、ランサムウェアRyukを拡散することでも知られる。Microsoft は昨年10月、米大統領選に向けてサイバーセキュリティ各社や各国の通信事業者と協力して TrickBot 撲滅作戦を実施した。C&C サーバーの IP アドレス無効化などにより封じ込めは成功したように見えたが、ボットネットは再び勢いを取り戻しているという。

ボットネットを構成するルーターは TrickBot に感染したままであり、ユーザーによる除去作業は困難だ。そのため、Microsoft はこの数か月、ブラジルなど南米の ISP と協力して感染したルーターを一軒一軒交換して回ったとのことだ。

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非対称な網を張るアメリカジョロウグモ、微小重力下では光の有無で非対称性が変化

微小重力下でクモがどのような網(巣)を張るのかについて、国際宇宙ステーション(ISS)で2011年に行われた実験の研究成果が発表された(論文バーゼル大学のニュース記事SlashGearの記事)。

ISSでは2008年にもクモの巣に関する実験が行われている。この時は成虫と幼虫各1匹をISSに送り、幼虫は予備の小部屋に入れて成虫が死んでからメインの実験ケースの中に出す計画だったという。しかし、幼虫がメインのケースに逃げ出してしまい、2匹同時の実験になってしまったそうだ。さらに、餌として用意したショウジョウバエが育ちすぎ、2週間後にはケース内にあふれ出したショウジョウバエの幼虫で観察窓が塞がれて観察不可能となっている。観察窓が塞がれるまでは観察が行われており、微小重力下でクモが網を張ることも確認できたが、低解像度の写真では2匹を識別するのが難しく、地球上の対照群と比べて形状の非対称性の違いはわずかしか確認できなかったとのこと。

2011年の実験ではアメリカジョロウグモ(Trichonephila clavipes)2匹を用い、2つの実験ケースでそれぞれ同時に観察を行っている。アメリカジョロウグモは地球上で中心が上に寄った非対称の網を張るが、ISSではより対称に近い網になったという。ただし、網の対照性は光の有無で異なり、照明が当たっている間は光の方向に中心が寄った網になっていたそうだ。また、照明なしの状態でクモはランダムな方向を向いているのに対し、照明があると光と反対の方向を向く。さらに、らせん状に張られる横糸の間隔は地球上の対照群と比べて規則性が低かったとのこと。ISS・対照群ともに時間の経過につれて間隔の規則性が失われていったが、これは実験ケースが狭い(17.3cm×12cm×5.5cm)ことと、自然の環境のように風雨や他の動物によって古い糸が除かれないことが理由として考えられるとのことだ。

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WavlinkとJetstreamという二つの中国製ブランドのルーターに不審なバックドアが存在。悪用も確認済み

過去にウォルマートが独占販売していた「Jetstream」ブランドのWiFiルーター、およびAmazonやeBayで販売されている「Wavlink」ブランドのWiFiルーターに不審なバックドアが見つかったそうだ。いずれも古い製品だが、手頃な価格で入手可能であったことから当時は人気があったようだ(Cyber​​NewsMashableGIGAZINE)。

この二つのブランドのルーターには、ルーターを通じて接続されている機器すべてのデバイスを制御可能なバックドアが仕掛けられていたとしている。このバックドアを発見したCyber​​Newsのチームは、Jetstreamの販売元であるウォルマートに状況を把握しているかどうか認識しているか確認を取ったが、現在確認中という回答があったという。製品については現在販売していないとしている。

もう一つのWavlinkルーターでは、近くのWi-Fiを一覧表示し、それらをネットワークに接続する機能を備えたスクリプトが含まれていた。これらのバックドアが積極的に悪用されているという証拠も見つかっているという。これらのルーターは、接続しているデバイスをマルウェアMiraiのボットネットに端末を追加しようとする試みるという。リモート制御された端末はボットネットの一部として被害者のルーターをリモートで制御されてしまう。実際に2016年に発生したDynDNSへのDDoS攻撃で悪用されたとしている。

この二つのブランドであるWavlinkとJetstreamは「Winstars Technology Ltd.」という深圳の企業の子会社らしいが、他に「Ematic」と言うブランドもあり、対象ブランド、製品は今回の報告に留まらない可能性が高いとしている。

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CAPTCHAを悪用してセキュリティ機構を回避するマルウェアが登場。マイクロソフトが警告

ゆがんで表示された文字を人間の目で見て正確に入力することで、人間なのかコンピューターなのかを判断するのに使われている「CAPTCHA」。そんなCAPTCHAをハッキングに使う事例があるそうで、Microsoftが警告を出している。ハッキングの手法は、メールによるURL誘導や添付ファイルを使用し、トロイの木馬「GraceWire」をダウンロードさせるというもので、ここまでは一般的なフィッシング攻撃だ。

特徴的なのは、このファイルをダウンロードさせる段階でCAPTCHAを解かせている点。URLで誘導された先は、CloudflareのDDoS保護ページを偽装したものとなっており、アクセスのためにユーザーがGoogle reCAPTCHAを解決する必要がある。一見、手間がかかるだけで、メリットがないように見えるが、被害者本人にCAPTCHAを解かせることで、セキュリティサービスやブラウザなどに実装されている「自動検出」を回避でき、トロイの木馬を仕込みやすくなるという(GIGAZINEHacking News)。

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Galaxy S20 Ultra、リアカメラのカバーガラスが破損したという苦情が相次ぐ

SamsungのフラッグシップスマートフォンGalaxy S20 Ultraで、手荒に扱ったわけでもないのにリアカメラのカバーガラスが破損したという苦情が米国のサポートフォーラムなどで相次いでいる(SamMobileの記事SlashGearの記事Softpediaの記事Android Policeの記事)。

報告されているのは購入から数日~2週間の通常使用でガラスが破損したというもので、カメラのレンズがある部分に穴が開いた写真が複数公開されている。中には夜ワイヤレス充電器に載せ、朝起きたらガラスが割れていたという報告もみられる。Galaxy S20 Ultraのリアカメラはメイン108メガピクセル/望遠48メガピクセル/超広角12メガピクセル/深部センサーのクアッドカメラ構成で、米国での価格は1,399.99ドルから。国内発売済みのGalaxy S20+ 5Gと比較してカバーガラス部分が大きくなっており、ガラスの面積に対して強度が不足しているのではないかとの見方も出ている。しかし、Samsung側は外観の破損だとして製品保証による修理を拒否し、100ドル~400ドルの修理料金を要求しているとのことで、影響を受けたユーザーの不満は高まっているようだ。

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