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アメリカ天文学会、ブロードバンドサービス用衛星コンステレーションが天体観測に及ぼす影響と対策に関する報告書を公開

地球低軌道に大量の小型人工衛星を配備するブロードバンドサービス用衛星コンステレーションが地上からの天体観測に及ぼす影響と対策について、アメリカ天文学会(AAS)が報告書を公開している(ニュースリリースArs Technicaの記事報告書: PDF)。

衛星コンステレーションは日の出前と日没後に明るく輝いて見え、既に数百基が配備されているSpaceXのStarlink衛星が縞状に映り込んだ天文写真も公開されている。SpaceXでは反射を低減するために衛星の角度を調整するほか、衛星のアンテナ部分を黒く塗ったり、日よけを付けたりといった対策を行っているが、報告書によれば影響を完全になくすには衛星の打ち上げをやめるしかないのだという。

影響を最小限にするため天文台に推奨される対策としては、天文写真から衛星の軌跡をマスクするソフトウェアの開発や、衛星の通過位置や時刻、その他の条件により最適な観測計画を立てるソフトウェアの開発をサポートし、一般の天文学コミュニティーで利用できるようにすることを挙げている。衛星運用者に対しては各種の反射を防ぐ対策を推奨しており、天文台と衛星運用者が協力して反射防止策の効果を観測したり、衛星の位置情報を共有したりといった対策も推奨されている。

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ISSの外側に微生物を3年晒す実験で全体の数%が生存。宇宙空間を生命が移動する説を補強

あるAnonymous Coward 曰く、

微生物が紫外線に晒された宇宙空間でも約3年間ほど生存できたそうだ。この実験は東京薬科大とJAXAなどの研究チームが行ったもので、宇宙空間を生命が移動するのではないかという「パンスペルミア仮説」を実証するために行われたものだそうだ(東京薬科大学読売新聞)。

実験では、放射線耐性微生物Deinococcus radiodurans (デイノコッカス・ラジオデュランス)の塊を5個、国際宇宙ステーション(ISS)の外部に2015~18年の3年間ほど晒し、生存可能かどうかを検証したという。紫外線が当たった条件でも、10億個以上の塊では全体の数%が生存していたとされる。

今回の実験は生命の宇宙飛来の仮説があり得ることを示す証拠の一つになるだろうとしている。今回のISSの実験は地球周回低軌道で行われたものでバンアレン帯の下になる。次の実験ではバンアレン帯の外側で行うことができれば、より有意な検証ができるのではないかとしている。

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超新星1987Aの残骸の中心付近に観測史上最も若い中性子星が存在する可能性

やや旧聞ではあるが manmos曰く、

ALMA電波望遠鏡での観測により、超新星「SN 1987A」の残骸の中に中性子星が存在している可能性があることを米国立電波天文台(NRAO)が7月30日に発表した(マイナビニュースの記事)。

SN 1987Aはカミオカンデによるニュートリノの観測で小柴昌俊氏がノーベル賞を受賞したことで日本人にも馴染み深い超新星だ。中性子星であるとすれば生まれて33年で、いわば「中性子星の赤ちゃん」を観測する事ができることになる。塵やガスが晴れて実際の観測はまだ数十年先になるようだが、できてX年とか確定した状態のものを観測できるのは素晴らしいと思う。天文学的出来事が人間の年数のスケールで起こるのがとても不思議だ。

SN 1987Aが爆発した時のニュートリノが地球で検出されたことから中性子星の形成が予想されていたが、その形跡はこれまで見つかっていなかった。そのため、中性子星からブラックホールになったとの見方も強まっていたが、ALMA電波望遠鏡の超高解像度イメージがSN 1987の中心部分に高温の塵の塊が存在することを明らかにした。塵の塊は濃い塵の雲に隠された高温の物体に加熱されて輝いているとみられ、その物体は中性子星にしては明るすぎるものの、非常に若い中性子星である証拠とも考えられるとのこと(NRAOのニュースリリース)。

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ベテルギウスの急速な減光の原因とみられる現象、ハブル宇宙望遠鏡がとらえていた

2019年後半から2020年初めにかけてベテルギウスの急速な減光が話題となり、その理由についてさまざまな仮説が立てられたが、減光の原因になったとみられる現象をハブル宇宙望遠鏡がとらえていたそうだ(ニュースリリース論文アブストラクト)。

ハブル宇宙望遠鏡は2019年1月からベテルギウスの紫外光分光観測を行っており、2019年9月・10月・11月には高温で高密度の物質がベテルギウスの光球から出て大気を抜けていく様子をとらえていたという。この物質はベテルギウスが通常放出する量の2倍と推定され、9月~11月には時速20万マイルで光球から大気に抜けていたそうだ。物質はその後もベテルギウスから離れていき、数百万マイルの距離に到達すると冷えて塵に変わった。物質は地球の方向に放出されたため、手前を覆った塵によりベテルギウスが減光したとみられる。ベテルギウスは2020年4月までに元の明るさに戻っている。

この物質はベテルギウスの大きな対流セルから放出された超高温のプラズマで、大量放出の原因はわかっていないが、ベテルギウスが膨張する周期に一致したことで大気からの流出が促進されたことが予想されている。

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SpaceXの「Starship SN5」試験機が150mの垂直飛行に成功

AC0x01 曰く、

米宇宙企業のSpaceXは5日、開発中の超大型宇宙船Starshipの実機サイズ試験機「Starship SN5」の高度150mの最初の飛行試験に成功した(飛行動画, Gigazineの記事, Space.comの記事)。

Starshipの試験機としては、2019年8月に「Starhopper」と呼ばれる小型の試験機が高度150mの飛行を達成。その後10月に実機サイズの試験機「Starship Mk1」が公開され、同年中にも高度20kmの飛行を行う…としていたものの地上での加圧試験中に爆発。その後「Starship Mk2」はキャンセル、命名を変えた「Starship SN1」が登場するも加圧試験で爆発。「SN2」「SN3」も加圧試験に失敗。「SN4」で加圧試験をクリアするも燃焼試験で爆発。今回の「SN5」でようやく飛行試験に到達するという苦難の道を歩んでいた。

公開された飛行の映像では、まだノーズコーンや翼が付いていないこともあり、キレイな巨大円筒がロケットエンジンで飛行しているという感である。今回はまだ150mと小さな一歩だが、ここから本格的な飛行試験が始まることを期待したい。

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オープンで使える人工衛星がロシアのミサイル発射の瞬間を捉える

taraiok 曰く、

地球の上空488マイル(785キロメートル)を飛行する人工衛星が偶然、北極圏バレンツ海でロシアが行っていたミサイル実験の様子をとらえることに成功した(ForbesBottema氏の該当ツイート)。

防衛アナリストであるFrank Bottema氏らは、Sentinel Playgroundといったオープンソースで利用可能な人工衛星の画像を利用して、様々な国の潜水艦や軍艦などの動向を観察している。彼らはこの数週間、ロシアの北方艦隊の動きを監視していた。彼らはこれまで蓄積してきた画像データから、ロシアの演習が行われることを予想していたためだ。

そしてBottema氏は陸地から17マイルの距離で、ロシアの軍艦からミサイル発射実験が行われたことを発見した。人工衛星が軍艦のミサイル発射の瞬間を狙ってとらえることは非常に難しいが、商用衛星画像がこうした偶然を撮影することは間々あるのだという。

Bottema氏の発見は7月23日に出されたロシアのプレスリリースで、ウダロイ級駆逐艦セヴェロモルスクが「戦術演習の一環として対空砲火を実施した」としたことからミサイル発射実験が事実だったことが裏付けられた。

こうした人工衛星が撮影した膨大な写真から該当するものを見つけられなければ意味がない。潜水艦や軍艦を監視する場合は、事前の軍事的な知識と衛星の移動場所やスケジュール事前の知識が必要となる。このほかにも彼らはロシア海軍のミサイル潜水艦BS-64 ポドモスコビエらしき艦影を見つけることに成功している。

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はやぶさ2の帰還日が決定。12月6日にカプセル投下予定

あるAnonymous Coward 曰く、

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、惑星探査機「はやぶさ2」の帰還日を発表した。今年の12月6日になるという。はやぶさ2は地球上空でカプセルを分離し、オーストラリア南部にある砂漠に落下させる予定。カプセルには小惑星「りゅうぐう」の石や砂などのサンプルが含まれていることが期待されている。

現在、オーストラリア政府と詳細を調整しているとのこと。はやぶさ2の探査機本体はカプセル分離後、再び新たな天体を目指して宇宙探査を続ける予定だとしている。現在、はやぶさ2は大きなトラブルもなく順調に航行しているとのこと(毎日新聞日経新聞NHK)。

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千葉県などで目撃の相次いだ火球(隕石)、本体が習志野で発見された模様

7月2日に目撃例の相次いだ隕石が、千葉県の習志野市で見つかったという話が出ているようだ。天文電報中央局の新着情報一覧には千葉県に落ちたことが掲載されている。内容そのものは会員制の情報で読めないが、阿部新助さんのツイートによれば、

隕石発見!7月2日未明の南関東大火球に伴う落下隕石(総質量133g)が習志野市内で発見!日本の流星観測網「SonotaCoネットワーク+α」の撮影データから落下地域が予測され回収された国内では初めてのケース(世界的にも稀)ということで、隕石名称決定前にアナウンス #隕石 #火球 http://cbat.eps.harvard.edu/cbet/RecentCBETs.html

ということらしい。

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肉眼でも見える?ネオワイズ彗星が飛来中

AC0x01 曰く、

2020年3月に発見され、7月3日に近日点を通過したネオワイズ彗星 (C/2020 F3) が当初の予想を大幅に上回る1等級程度の明るさとなり、日本から肉眼でも見える彗星となっているようだ(国立天文台の記事Soraeの記事朝日新聞の記事)。

ネオワイズ彗星は当初は3等級前後と予想されていたためあまり期待されていなかったが、ここ数日輝きを増しており、8日現在は1~2等級で観測されているとのこと。空が暗ければ肉眼でも淡い尾を引いたぼんやりした姿を見ることができ、市街地や薄明/薄暮の空でも双眼鏡や望遠鏡を使用すれば見える可能性がある。

7月前半は明け方の北東の低い空で、7月中旬以降は日没前後の北西の空で彗星を観測できる。ただし、7月前半は10度程度の低い位置にあり、また中旬以降は高度が上がる(編注: 日没前後の高度。日の出前後の高度は下がっていく)ものの、徐々に暗くなっていくため、狙って探さないと観測は難しいかもしれない。

C/2020 F3はNASAの広域赤外線探査衛星(WISE)のNear-Earth Object Wide-field Infrared Survey Explorer(NEOWISE)ミッションで3月27日に発見されたことから、NEOWISE彗星という愛称で呼ばれる。NASAは太陽探査機Parkerが7月5日に捉えた彗星の写真も公開している。現在はぎょしゃ座α星(カペラ)とふたご座α星(カストル)の中間あたりに位置し、おおぐま座の方向に進んでいる。地球に最接近する7月23日前後には北斗七星のひしゃくの近くに位置することになるようだ(The Sky Live)。

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Electronロケット、キヤノン電子のCE-SAT-ⅠBなど超小型人工衛星7基の軌道投入失敗

headless 曰く、

Rocket Labは日本時間5日、キヤノン電子のCE-SAT-ⅠBをはじめとして計7基の超小型人工衛星をElectronロケットで打上げる「Pics Or It Didn't Happen」ミッションを実施した(プレスリリースSpaceflightのプレスリリースThe Vergeの記事動画)。

ニュージーランド・マヒア半島のRocket Lab打上げ施設でElectronロケットが打上げられたのは日本時間5日6時19分。打上げは順調に進んだが、ロケット第2段による飛行中に異常が発生し、ペイロードの軌道投入は行われなかった。これにより、7基の衛星はすべて失われた。

Electronロケットの打上げは11回連続で成功していたが、今回の異常発生についてRocket Lab CEOのピーター・ベック氏は顧客に謝罪したうえで、宇宙への打上げは厳しいものだということを忘れてはならないとし、問題を特定・修正して一刻も早く安全な打上げを可能にすると述べている。

キヤノン電子のCE-SAT-ⅠBはEOS 5D Mark ⅢとPowerShot S110を搭載して地球を高解像度撮影する超小型人工衛星の2号機。1号機のCE-SAT-Ⅰは2017年に打上げられている。キヤノン電子では軌道投入失敗から一夜明けた6日、3号機CE SAT ⅡBのElectronロケットによる打上げ決定を発表した(PDF)。打上げ予定日は2020年下期以降とのこと。

今回の打上で5基のSuperDoves衛星(Flock 4e)を失ったPlanetは再びElectronロケットを使用して打上げを行う意向を示している。一方、Airbus Defence and Spaceなど複数の顧客からのペイロードとともにFaraday-1衛星を失ったIn-Spaceでは、Electronロケットの使用を明言しなかったものの、次の打上げ時期を繰り上げると述べている。

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英国政府のコンソーシアム、OneWeb買収へ

3月に再建型破産を申し立てたOneWebは3日、インド・Bharti Global Limitedが率いる英国政府のコンソーシアムが同社事業を買収すると発表した(OneWebのプレスリリース英国政府のプレスリリースBhartiのプレスリリース)。

OneWebは衛星コンステレーションによるブロードバンドサービス提供を目指し、これまでに74基の衛星を打ち上げている。しかし、COVID-19の影響で資金調達が困難となり、3月27日に米連邦破産法11条に基づく再建型破産を申立てて事業売却先を探す一方で、衛星コンステレーション拡大計画を米連邦通信委員会(FCC)に申請していた。今回の売却先決定は裁判所の監督のもとに行われた入札の結果だという。

買収はOneWebの債権者および破産裁判所、当局の承認を前提とし、2020年第4四半期までに完了の見込み。英国政府とBhartiがそれぞれ5億ドルを出資することで、英国政府はグローバルな衛星システムを入手し、OneWebはブロードバンドサービス提供計画を継続可能になる。Bhartiのグループ企業には4億2,500万人の顧客を抱える世界第3位のモバイル通信会社Bharti Airtelがあり、OneWebの世界的なサービス展開に技術・事業両面での貢献が期待されるとのことだ。

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7日未明に東京上空で大きな火球が観測される。轟音と衝撃波の報告も多数

Twitterなどで東京で大きな音がしたという報告が相次いでいる。

星空アーティストのKAGAYAさんのTwitterの投稿によれば「ただ今、7月2日、02:32、東京上空に非常に大きな火球(明るい流星)が流れました。 しばらくのちに音も聞こえたと思います(確かではありません)。 映像おそらく撮れてますので後ほどアップします。」という報告がされている。その後の別の同氏のツイートでは動画で光が流れる様子が映し出されている。

朝日新聞社によると、同社が東京大木曽観測所(長野県)に設置している星空カメラにも雲を青緑に照らす雷のような光が写っていたとのこと(朝日新聞)。

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異星人探査、電波だけでなく太陽光設備の反射や大気汚染なども対象に

あるAnonymous Coward 曰く、

異星人の発する電波を見つけて、地球外知的生命を探査することを目的に活動している地球外知的生命体探査(SETI:Search for ExtraTerrestrial Intelligence)だが、現時点では具体的な成果が上がっていない。そこで、太陽系外惑星における異星人の別の活動痕跡を探すことで、探索範囲を広げようとする計画が立ち上がったようである(soraeNewsCenterCENTER FOR ASTROPHYSICS)。

米ロチェスター大学とハーバード大学が発表したのは、一つ目が惑星上に設置されたソーラーパネルの光の反射を検出する方法で、例えば自転と公転が同期している惑星においては、惑星の片面が大量のソーラーパネルに覆われている可能性もあると考えているという。

二つ目は、惑星中の大気汚染の有無を検知する方法で、大気にフロンのような自然界にはほぼ存在しない物質が検出されれば、何らかの文明活動が行われていると判断できるとのこと。

また、最近発表されたノッティンガム大学の別の地球外文明に関する研究では、厳しい見積もりでも、天の川銀河には高度な文明が36以上存在するとされており、人類は銀河に一人きりとは限らなそうである。ただし、銀河内に36文明しか存在しない場合、最寄りの文明までの平均距離は約1万7000光年とのことで、運よく異星人に遭遇するのは難しそうである(soraeその2)。

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仙台上空に未確認物体が出て騒ぎに。気象台や空港事務所も該当登録機なし

宮城や福島で目撃された「謎の白い飛行物体」が話題になっている。この物体は丸い気球のようなもので、写真を見る限り、下部分に十時のアンテナのような装置が取り付けられている。河北新報によれば、気球のような物体は17日午前4時ごろから目撃されたようだ。また、Twitterなどの目撃情報によれば、仙台、福島だけでなく、山形市でも見ることができたそうだ。

これに対し警察や気象台に多くの問い合わせがあったことから、宮城県警がヘリコプターを飛ばす事態になっている。県警によると、物体の高度は2000~3000メートル以上。国土交通省仙台空港事務所によると、航空法に基づく届け出や報告はないという。気象観測機器を飛ばすための気球に似ているが、気象台のものではないとしている。

三重大大学の立花義裕教授(気象学)は、気象観測用の「ラジオゾンデ」の可能性があるとの見方を示している。「アジア大陸で放たれ、偏西風に乗って来たとも考えられる」とのこと(河北新報河北新報その2各種目撃報告)。

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観測ロケットMOMO5号機、打ち上げ失敗

インターステラテクノロジズは14日、観測ロケットMOMO5号機の打ち上げを北海道大樹町で実施した(プレスリリース: PDFNHKニュースの記事時事ドットコムの記事記者会見動画)。

打ち上げが行われたのは6月14日5時15分。打ち上げから約70秒後に機体姿勢が基準値を超えたためエンジンを手動で緊急停止し、射点から約4 kmの海上へ安全に落下した。打ち上げから約36秒後にはロケットエンジンのノズルから飛散物が確認されており、それ以降姿勢が悪化したとみられる。最高高度は11.5 kmにとどまり、目標としていた100 km以上の高度には到達できなかった。

MOMO5号機は年末年始にかけて実施した打ち上げが電子機器の不具合で延期となり、COVID-19対策として無観客での打ち上げを計画した5月には観客が集まることを懸念した大樹町からの要請を受けて再度延期していた。今回も見学場封鎖や立ち入り制限区域の拡大など、打ち上げを見られる場所を厳しく制限。当初は13日の打ち上げを計画していたが上空の強風により14日の打ち上げとなった。

MOMOは初号機2号機の打ち上げに失敗しており、3号機は打ち上げ成功したものの、4号機の打ち上げは失敗(PDF)している。

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地表温度が約5℃と推測される太陽系外惑星候補が見つかる

✇スラド
著者: hylom

Anonymous Coward曰く、

恒星との距離が地球-太陽間とほぼ同じで、地表温度は約5℃という惑星が発見された(EngadgetSlashdotSORAE)。

この惑星は「KOI-456.04」との名称で、「Kepler-160」という恒星を約378.4日周期で公転している。Kepler-160ではすでに2つの惑星が見つかっているが、その1つで公転周期にわずかな変化が確認されたため観測データを調査したところ、新たな惑星が存在する痕跡が見つかったという。

ただ、まだこの惑星の存在可能性は85%で、直接の観測はされていないという。さらに地球からKeplar-160までの距離は約3140光年とのことで、現在の技術では到達することは難しいと思われる。

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SpaceX、同じロケット第1段で5回目の打ち上げと回収に成功

SpaceXは日本時間4日、今回で8回目となるStarlink衛星打ち上げミッションをケープカナベラル空軍基地で実施した(SpaceXのニュース記事Ars Technicaの記事SlashGearの記事動画)。

Starlink衛星を積んだFalcon 9ロケットが打ち上げられたのは日本時間4日10時25分。打ち上げ後15分過ぎに60基のStarlink衛星を予定軌道に投入し、打ち上げは成功した。打ち上げからおよそ8分48秒後にはロケット第1段が大西洋上のドローン船「Just Read the Instructions」に着陸。回収も成功した。今回打ち上げられたStarlink衛星は、天体観測への影響を低減するための日よけを装備したVisorSatとなっている。

今回使用したロケット第1段は2018年9月のTelstar 18 VANTAGEミッションと2019年1月のIridium-8ミッション、2019年5月2020年1月のStarlinkミッションで使われたもの。SpaceXが同じロケット第1段を5回の打ち上げに使用し、回収も成功するのは今回が初となる。同じロケット第1段を使用した5回目の打ち上げは3月のStarlinkミッションで成功しているが、回収は失敗していた。

ちなみにFalcon 9ロケットは4日、初めて打ち上げられてから10周年を迎えたそうだ(SpaceXのツイートSpace Launch Report - SpaceX Falcon 9 Data Sheet)。

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恒星間天体「オウムアムア」は水素氷山だったという仮説が出される

✇スラド
著者: hylom

Anonymous Coward曰く、

かつて地球外生命体の探査機という説も出た、2017年に観測された史上初の恒星間天体「オウムアムア」だが、その正体について今度は星間分子雲で形成された水素氷山だったという仮説が提唱されているらしい(WIRED論文)。

オウムアムアは一般的な小惑星や彗星とは異なる細長い形状や、尾が無かったにも関わらずガスの放出とみられる加速を行っていたことなどが確認されている。分子雲で形成される可能性のある巨大な水素の氷の塊であれば、氷山は宇宙線により特定方向から削られることで細長くなり、また放出されたガスが水素であれば天体望遠鏡での観測が困難なことから、オウムアムアの観測結果と一致するという。

ただし、水素氷山自体がこれまで一度も観測されたこともなく、理論研究もほとんど進んでいない仮説上の存在であり、またオウムアムアを追跡することも困難なため、現状ではあくまで仮説の域を出ていない。しかし同様の天体が今後も太陽系を訪れる可能性はあり、今後の観測で確認されることが期待されている。

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OneWeb、衛星コンステレーションを48,000基まで拡大できるようFCCに申請

3月に再建型破産を申し立てたOneWebが27日、同社の衛星コンステレーションを最大48,000基まで拡大できるよう米連邦通信委員会(FCC)に申請したことを明らかにした(プレスリリースGeekWireの記事Ars Technicaの記事)。

OneWebは衛星コンステレーションによるブロードバンドサービス提供を目指す企業の一つ。2017年にはFCCの認可を受けており、地球低軌道(LEO)から648基の衛星で全世界をカバーする計画だった。しかし、現在までに打ち上げた衛星の数は74基に過ぎず、既に400基以上を打ち上げたStarlinkに大きな後れを取っている。

48,000基はStarlinkが計画する12,000基の4倍であり、Starlinkが追加打ち上げを計画する30,000基と合わせてもOneWebが上回ることになる。OneWebでは大幅な衛星コンステレーション拡大を計画する理由として、COVID-19パンデミックでブロードバンドサービスの重要性が浮き彫りになっており、急増する需要に柔軟に対応できるようにするためだと説明している。今回の変更はKu/Kaバンド使用に関するFCCの申請受付第2ラウンド締め切り(PDF)に合わせたもので、最新のシステム要件に合わせるための変更に加えて衛星コンステレーション拡大を申請したとのこと。

OneWebはCOVID-19の影響で計画していた資金調達ができなくなり、3月27日に米連邦破産法11条に基づく再建型破産の申立を行った。そのため、今回の変更申請と並行してリストラと事業売却先の選定を引き続き進めているとのことだ。

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SpaceX、衛星コンステレーションが天体観測に及ぼす影響を低減するため日よけ付き衛星を開発

SpaceXは同社の衛星コンステレーションが天体観測に及ぼす影響を低減するため、日よけ付きの人工衛星「VisorSat」を開発したそうだ(SpaceXのニュース記事SlashGearの記事SpaceNewsの記事GeekWireの記事)。

SpaceXの衛星コンステレーションは地球低軌道からブロードバンドサービス「Starlink」を提供するためのもので、既に400基以上のStarlink衛星が打ち上げられている。しかし、Starlink衛星は日の出前と日没後に太陽の光を受けて明るく輝くことから、天体観測への影響が指摘されている。

SpaceXでは反射を低減するため、地球に向けられるアンテナ部分を黒く塗装した「DarkSat」衛星を開発して1月に打ち上げている。DarkSatは運用軌道上で従来機よりも55%暗くなり、肉眼では見えない程度になったという。しかし、黒い表面には衛星の温度を上昇させるという問題があり、反射を完全に防ぐこともできないため、VisorSatの開発へ移行したとのこと。VisorSatは電波を透過する素材で作られた日よけを装備しており、運用軌道上で展開する。これにより衛星本体の温度を上昇させることなく、反射を防ぐことが可能になる。VisorSatのプロトタイプは5月に打ち上げ予定で、6月以降に打ち上げるStarlink衛星はすべて日よけを装備する計画とのことだ。

なお、Starlink衛星のフライトは(1)軌道上昇、(2)高度380 kmの待機軌道、(3)高度550 kmの運用軌道、という3つの段階がある。運用軌道では太陽電池パネルが「鮫の背びれ」のように衛星本体の上に立った状態になるが、軌道上昇中は衛星本体の前に太陽電池パネルが並ぶ「開いた本」のような状態になる。これにより軌道上昇中は太陽電池パネル部分の反射も問題になるため、SpaceXでは全体を傾けて太陽光が縁にだけ当たるようにする運用もテストしているとのことだ。

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