Uberの自動運転タクシーによる歩行者死亡事故、テストドライバーが過失致死罪で起訴される
headless 曰く、2018年3月にアリゾナ州テンピで発生したUberの自動運転タクシーによる歩行者の死亡事故について、事故当時乗車していたオペレーター(テストドライバー)が過失致死罪で起訴されたそうだ(ニュースリリース、 Ars Technicaの記事、 The Vergeの記事、 The New York Timesの記事)。
事故当時の車両は自動運転モードで走行しており、交差点手前の横断歩道のない場所で自転車を押して横断する女性に衝突。自動運転システム(ADS)は衝突の1.2秒前に緊急ブレーキが必要と判断してから1秒間は何もせず、衝突の0.2秒前になって緩やかな減速と音声によるテストドライバーへの警告を発したことが判明している。そのため、テストドライバーが手動運転に切り替えたのは衝突の0.02秒前であり、ブレーキを踏んだのは衝突の0.7秒後だった。
テストドライバーの所持していたスマートフォンの1台では事故の直前までTV番組がストリーミング再生されていたことが判明している。米国家運輸安全委員会(NTSB)は2019年11月、テストドライバーが私物の携帯電話に気を取られていたことが事故の直接の原因だと結論付ける一方、Uberの不十分な安全文化が事故の一因だと指摘した。
しかし、これに先立つ2019年3月、アリゾナ州のヤバパイ郡検事がUberに関しては不起訴を決めている。テンピはヤバパイ郡ではなくマリコパ郡にあるが、マリコパ郡検事局ではUberと提携した公共安全キャンペーンを実施していたことから、利害関係のないヤバパイ郡検事に処理を委任したそうだ。
一方、マリコパ郡の大陪審は2020年8月27日にテストドライバーの起訴を決定。9月15日に行われた罪状認否でテストドライバーは無実を主張したという。テストドライバーは監視用アンクレット装着を条件に保釈されたとのこと。
すべて読む
| ITセクション
| 犯罪
| 法廷
| スラッシュバック
| ロボット
| IT
| アメリカ合衆国
| 交通
|
関連ストーリー:
米国家運輸安全委員会、Uberの不十分な安全文化が自動運転テスト車両による歩行者死亡事故の一因と判断
2019年11月23日
死亡事故が発生したUberの自動運転システム、識別された物体の種類が変わるたびに履歴が破棄されて歩行者の進行方向が予測できなかった
2019年11月09日
自動運転技術を開発するWaymoの役員曰く、メディアが同社の技術に対し現実離れした期待を寄せている
2019年10月26日
米アリゾナ州で住民が自動運転車を連続襲撃
2018年12月20日
自動運転Uberの歩行者死亡事故、直前までドライバーのスマートフォンでTV番組がストリーミング再生されていた
2018年06月23日
Uberの自動運転タクシーによる歩行者死亡事故、事前報告書が公開される
2018年05月27日
米国・アリゾナ州でUberの自律走行タクシーにはねられた歩行者が死亡する事故
2018年03月21日
リツイートで個人情報を開示へ。ある写真家が自サイト上に掲載していた写真を無断でTwitterに投稿され、