地球温暖化は現在の制限目標では抑えられないほど進んでいる
Nature Climate Changeに掲載された新しい研究によると、パリ協定のような現在の炭素制限目標は実現不可能だとする研究が発表された(CBC、Nature Climate Change、GIGAZINE)。研究ではその原因として産業革命以降、すでに1世紀以上にわたって排出されてきた炭素を挙げている。これらの炭素は、自動車がブレーキをかけても慣性である程度進むのと同じように、これからも地球温暖化を引き起こし続けるのだという。これら既存の排出炭素量は、地球の温度を産業革命時代以前の温度から2.3℃ほど温める能力があるとしている。
これまで国際的な科学委員会によって想定されてきた産業革命時代以後の温暖化された温度の推定値は約1.1℃。過去に決められていた様々な温暖化対策のための国際的な取り組みは、この推定値をもとに決められてきた。
しかし、野心的な目標を決めたとされるパリ協定の目標値では、長期目標として2℃、1.5℃に抑える努力を追求するという内容になっているが、先の研究が正しいのであれば、排出済みの炭素により、自動的に2.3℃温暖化が進むのは避けられないということになる。
takac 曰く、
デスラー総統^H^H教授(Andrew E. Dessler)によると、既に大気中に放出されている二酸化炭素だけで産業革命以前の時代と比較して世界の平均気温を約2.3℃上げるだろうとのこと。
これは2015年のパリ議定の+1.5℃までに抑えるという目標を上回る値。
一次情報はリンク先参照。
個人的には、二酸化炭素だけではなくメタン等の温暖化要因に触れられていないのが残念だが、デスラー教授は「今すぐ排出量をゼロにすれば社会に適応する時間を与えたり技術的な解決策を考え出たりする時間稼ぎにもなります」とも述べている。
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