富山大学ら、各種新型コロナ変異株に対応可能な中和抗体の作製に成功
富山大学などの共同研究グループは16日、COVID-19から回復した患者から、変異株が体内で増殖するのを防ぐことのできる「スーパー中和抗体」を人工的に作製することに成功したと発表した(富山大学[PDF]、NHK、ANNnewsCH[動画])。中和抗体はウイルスと細胞の受容体が結合する役割を持つが、新たに作製されたスーパー中和抗体では、一つの抗体で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)でなく、現在出回っているアルファ株(B.1.1.7 英国初出)、ベータ株(B.1.351 南ア同)、カッパ株(B.1.617.1 印同)、デルタ株(B.1.617.2 印同)、イプシロン株(B.1.427/429 カリフォルニア同)の変異種に対し一つの抗体で対処できるという。
研究グループでは、中和抗体の量が多い患者の血液から「B細胞」という抗体を作る細胞を取り出し、遺伝子組換え抗体を作り出したという。この抗体の中から特に感染を防御する能力に優れた抗体を特定した。これを「スーパー中和抗体(28K)」と名付けているという。スーパー中和抗体は重症化を強力に抑制できるほか、新たな変異株に対しても防御できる可能性が高いことから、新規株の流行を早めに抑えられる可能性があるとしている。
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