ヨハネス・ケプラー大、地球に優しいキノコを用いた基板技術を開発
毎年、リサイクルが困難な大量の電子廃棄物が生み出されていることから、オーストリアのヨハネス・ケプラー大学の研究チームは、キノコを利用した基板技術を開発したそうだ。基板部分は朽ちた広葉樹に生育する腐生菌「霊芝(Ganoderma lucidum)」を使用。霊芝の菌糸体は、細菌や他の真菌から内部を保護するために丈夫な外皮を形成することからこれを利用したのだという。電子回路は薄い金属を物理的気相成長法蒸着、それをレーザーで削り取ることで作り出す。電子回路は熱安定性が高く、数千回の曲げ加工に耐えることができるという(Science Advances、European Biotechnology、GIGAZINE)。こうして生成された基板は湿気や紫外線から遠ざければ数百年以上耐える強度を持ち、加えて土壌中では約2週間で分解される生分解性を持つとしている。また孔質の菌類の皮膚は大量の液体を吸い込む特性があることから、持続可能なバッテリーセパレーターの候補として有望であるとしている。研究チームは、3.8mAhという高容量の菌糸体電池の作成に成功。Bluetoothモジュールや湿度・近接センサーなどの自律型センシングデバイスの電源として使用可能であることを実証したとしている。
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