河川への魚のふ化放流、放流対象種を増やす効果はない
北海道大学と北海道立総合研究機構は9日、魚のふ化放流は放流対象種を増やす効果はなく、その種を含む生物群集を減らす結果につながるとする研究を発表した(北海道大学リリース)。飼育下で繁殖させた在来種を野外に放す試みは各地で実施されているが、こうした放流では自然界には生じえない規模の大量の稚魚を放つことから、生態系のバランスを損ねる可能性が指摘されていた。このため研究チームは、シミュレーションによる理論分析と過去21年の魚類群集データによる実証分析を行い、放流が与える影響を検証したという。
分析の結果、放流は種内・種間競争の激化を促すことで、放流対象種の自然繁殖を抑制、さらに他種を排除する作用を持つことが分かったという。長期的に魚類群集全体の種数や密度を低下させることにつながるとしている。
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