リーディングビュー

ボイジャー1号の位置までわずか5年の「ペレット推進システム」、唯一の欠点は減速できない

ペレットビーム推進(Pellet-Beam Propulsion)」と呼ばれる新たな推進システムが研究者から提示され、今年の頭にNASAから初期段階の開発費用として17万5000ドルの助成金を獲得することに成功したという。このペレットビーム推進システムを利用すれば、理論上は探査機ボイジャー1号が35年かけて達成した太陽系の外に出たのと同じことを5年以内に実現できるのだそうだ(ScienceAlertナゾロジー)。

このコンセプトが注目されてる理由としては、従来の化学燃料ロケットでは不可能だった、人類が生きている間に恒星間空間に到達できる可能性があること。そして1トン以上のペイロードを持つ大型の宇宙船に利用できることにある。ペレットビームのコンセプトは、ライトセイル推進システムにヒントを得たものだという。2隻の宇宙船を用意し、1隻目は地球近傍に設置、粒子をレーザーで加速させて発射する役割を果たす。粒子を毎秒120㎞まで加速させたのちに、2隻目の宇宙船に衝突させるという。発射される粒子は質量を持つため、大きな運動量を伝達することが可能で、これにより重量のある宇宙船を加速させることが可能になるのだという。ただこの推進システムはその方式から減速ができないという大問題があるようだ。

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120年前に落下した隕石が正式に「越谷隕石」として確定・登録される

国立科学博物館は23日、1902年に落下した隕石が「越谷隕石」として国際隕石学会に登録されたと発表した。越谷隕石は、1902年に越谷市大里の田畑に落下したもので、横17センチ、縦15センチで、重さ4.05キロという大きさ。落下した田畑の所有者が代々保管してきたものだったそうだ。2021年に学術的調査を勧められ、隕石の所有者が国立科学博物館に持ち込んだのだという(読売新聞)。

鉱物組成などを分析したところ国内ではほとんど確認されていない「L4普通コンドライト(球粒隕石)」だったという。また宇宙線由来のガンマ線も検出され、鉱物分析からも隕石と確定したとのこと。小惑星が起源だと推定されることもわかったとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、

#家宝の隕石を所持している方は放射性核種の分析の都合を考えて早めに鑑定依頼を.....

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潮汐ロックを起こした系外惑星、陸域が多ければ「ターミネーター・ゾーン」が生命に適した環境に

AC0x01 曰く、

太陽よりも小さな赤色矮星を巡る太陽系外惑星は、液体の水が存在できる距離では恒星の重力の影響が強すぎて同じ面を恒星に向け続ける「潮汐ロック」と呼ばれる現象が発生してしまうが、そうした惑星においても、条件を満たせば昼と夜の境界線付近が生命に適した環境になるとの研究結果が発表された(Sorae, ナゾロジー, カラパイア)。

研究を行ったのはカリフォルニア大学アーバイン校などからなる研究チーム。潮汐ロックが発生している惑星では、永遠の昼の側が灼熱の世界に、永遠の夜の側は極寒の世界になってしまうと考えられている。一方で両者の境目である明暗境界線(ターミネーター・ゾーン)は適温の環境になるのではという予測がある一方、このエリアは長期的に安定して存続できないのではという見方もされていた。

今回の研究では水や氷の割合や大気圧、恒星からの距離など様々な条件を変えてシミュレーションが行われた。結果、地球と同程度の水があると、昼側で蒸発した水蒸気により温室効果が暴走してしまうなど、生命に不適であるとの結果が出された。一方で水が少ない環境であれば、恒星からの放射が増えても、境界線は0~50℃に保たれることが分かったという。

なお、夜の側に降り積もった水分が昼側に帰ってこないのではという懸念もあったが、それに対しても夜側に氷床が発達すれば、氷河として境界線に流れ込むことで、循環が発生するとの分析がなされている。氷床が十分発達できてかつ水が多すぎないことというのはなかなか微妙な条件そうだが、赤色矮星系は数が多いため、条件を満たす惑星はきっと存在するだろう。

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中断リスクのあったドコモ衛星電話「ワイドスターII」、新衛星活用でサービス継続へ

昨年10月、NTTドコモが2010年から提供している衛星電話サービス「ワイドスターII」に関して、一時的にサービスを中断する可能性があるとのリリースを出していた。この問題に関してNTTドコモは2月27日、最新の状況に関する告知をおこなった。先のトラブルでは古くなった衛星設備におけるソーラーパネルの発電電力の低下しており、サービス中断する可能性が示唆されていた(NTTドコモリリースケータイ Watch)。

この問題に関して、すでに打ち上げを完了している次期衛星電話サービス「ワイドスターIII」用の通信衛星を活用することにより、2023年2月24日から現在の衛星と新しい衛星をともに運用することで「ワイドスターⅡ」を引き続き利用できるようになったとしている。ユーザー側の設定変更や契約上の変更は必要ないとしている。

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スマートフォンに接続して衛星テキストメッセージを送受信可能な Motorola ブランドのデバイス

CAT ブランドの頑丈なスマートフォンで知られる英 Bullitt Group が Motorola Mobility と提携し、Android /iOS スマートフォンで人工衛星経由のテキストメッセージ送受信を可能にするデバイス Motorola Defy Satellite Link を発表した (プレスリリースMotorola のプレスリリースThe Verge の記事GSMArena の記事)。

Motorola Defy Satellite Link はスマートフォンと Bluetooth 接続し、Bullitt Satellite Connect サービスを利用した衛星メッセージングを可能にするストラップ型デバイスだ。Mil 810H に準拠し、防水防塵性能 IP68、600 mAh のバッテリーで数日間の利用を可能にする。ペアリングしたスマートフォンが使用できない場合にも緊急通報センターへの連絡や位置情報の共有を可能にする物理ボタンも搭載されている。価格は 99 ドル / 119 ユーロ / 99 ポンドから、Essentials Messaging サービスプランの 1 年間サブスクリプション込みで 149 ドル / 169 ユーロ / 149 ポンドからとなる。

また、単体で Bullitt Satellite Connect サービスを利用可能な 5G スマートフォン Motorola Defy 2 および CAT S75 も同時に発表された。2 機種はブランドと対応バンドの違いのみで、ハードウェア的には同じもののようだ。これらの製品は 2 月 27 日から開催の MWC Barcelona で展示される。

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緑色のズィーティーエフ彗星、次に見られるのは5万年後

NASAによると、ズィーティーエフ彗星(C/2022 E3)が、2月2日に地球に最接近するそうだ。この彗星が次に訪れるのは5万年後になるため、よほどのことがないと再び見ることはできないとみられる。この彗星は北半球で観測可能で、5等前後まで明るくなる予想となっている。特徴としては、珍しい緑色の色合いをしている点だという(DIY Photographyアストロアーツ)。

肉眼で見える彗星としては、2020年のネオウィズ彗星以来となるという。ただアストロアーツの記事によると、肉眼で見えるのは空の状態が非常に良い場合のみで、実際には肉眼で見ることは厳しいようだ。同記事では双眼鏡を使って探すことが推奨されているとしている。カメラで彗星を撮影しようと試みている場合は、1月29日頃からチャンスが訪れるだろうとしている。

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2022年の世界のロケット打ち上げ回数は186回で記録更新、SpaceX 61回・長征53回

AC0x01 曰く、

2022年の年末までに試みられた世界のロケット打ち上げ回数は186回で、2021年の146回を超え、2年連続で過去最高を更新することとなった(日経のSpaceX打ち上げ回数の記事, 人民網の長征打ち上げ回数の記事, 毎日の日本の打ち上げ回数の記事, Seradataの世界の打ち上げ回数の英語記事)。

もっともロケットを打ち上げたのは米SpaceX社で、年間の打ち上げ回数はファルコン9とファルコンヘビーを合わせて計61回と、前年の31回から2倍、実に6日に1回のペースで打ち上げを行った。米国全体の打ち上げ回数は78回のため、かなりの割合をSpaceX社が占めている。

次に続いたのは中国の長征シリーズの計53回で、こちらも自己記録を更新した。中国全体では64回となる。以下はロシアが21回、ニュージーランド(米&NZのRokect Lab社)が9回、フランス(Arianespace)6回、インド5回と続いてる。打ち上げ失敗は計8回だった。

なお、世界全体ではロケット打ち上げが活気づいた中だが、日本についてはH3ロケットの打ち上げ延期とイプシロンの打ち上げ失敗により、18年ぶりに打ち上げ成功が0となる不名誉な年となってしまった。2023年は日本もこの打ち上げラッシュに続けることを期待したい。

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訃報:藤井旭さん

tori_sanpo 曰く、

昭和の天文少年にとって憧れの偉人の一人である藤井旭さんが亡くなられました (月刊 天文ガイドのツイートSponichi Annex の記事朝日新聞デジタルの記事)。

藤井氏は 81 歳。天文ガイドで毎月の星空案内を執筆しており、先日「藤井 旭の天文年鑑 2023年版」が刊行されたばかりだったが、12 月 28 日に逝去したそうだ。葬儀は近親者のみで執り行われるとのこと。

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電波望遠鏡アルマ、サイバー攻撃で先月から全ての観測が停止

国立天文台は11月22日、世界最大級の電波望遠鏡「アルマ」がサイバー攻撃を受け、1か月近く科学観測ができない状態が続いていると発表した。現地時間の10月29日に攻撃を受け、望遠鏡の運用や計算に使うシステムに障害が出た。チリにある観測所のWebサイトも影響を受け、停止している。ハードウェア部分や過去の観測データには影響はなかったとしている。チリ合同アルマ観測所の危機管理チームは、年内の観測再開を目指して復旧計画を策定中だとしている(アルマ望遠鏡読売新聞ITmedia産経新聞)。

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米宇宙軍の無人スペースプレーン X-37B、2 年半の軌道テストミッションを無事に終える

headless 曰く、

米宇宙軍は 12 日、無人スペースプレーン X-37B の 6 番目の軌道テスト機 (OTV-6) がケネディ宇宙センターシャトル着陸施設に着陸したと発表した (ニュースリリースGeekWire の記事The Verge の記事)。

OTV-6 では初めてサービスモジュールが導入されており、軌道上で実行可能な実験の数を増やすことが可能になる。サービスモジュールは着陸前に X-37B から分離しており、今後数週間のうちにベストプラクティスに従って処分されるという。

ミッションでは海軍調査研究所の太陽光発電高周波アンテナモジュール実験や、空軍士官学校の小型衛星 FalconSat-8 軌道投入のほか、複数の NASA の実験が行われた。軌道上での実験は 908 日間にわたり、NASAの科学者は新素材を宇宙空間に露出する METIS-2 実験で収集したデータと地上でのシミュレーションを比較し、宇宙環境モデルをより正確にするため活用するとのことだ。

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Rocket Lab CEO 曰く、ロケットの空中キャッチは非常に複雑な作業

Rocket Lab CEO のピーター・ベック氏が、ヘリコプターによるロケット第 1 段の空中キャッチは容易にできることではないとの見解を改めて示している (Rocket Lab の更新情報The Register の記事動画)。

Rocket Lab は 5 月の「There And Back Again」ミッションで空中キャッチに初めて成功。今回、日本時間 5 日の「Catch Me If You Can」ミッションで再び空中キャッチを実行すると予告していた。空中キャッチにはシコルスキー S-92 型ヘリコプターを用い、パラシュートで降下してきた Electron ロケット第 1 段のドラッグラインにフックを掛けて回収する。5 月のミッションではキャッチ後に海洋上へ落下させて回収船が製造施設へ運んでいたが、今回は直接オークランドの製造施設へ運ぶ計画も示されていた。

Electron ロケット 32 回目の打ち上げとなる「Catch Me If You Can」は、スウェーデン国立宇宙委員会 (SNSA) の MATS (中間圏大気光/エアロゾルトモグラフィーおよびスペクトロスコピー) 衛星打ち上げミッションだ。ニュージーランド・マヒア半島の Rocket Lab 打ち上げ施設で Electron ロケットが打ち上げられたのは日本時間 5 日 2 時 27 分。約 54 分後に高度 585 km の円軌道投入が確認され、打ち上げは成功した。MATS 衛星は Electron が軌道投入した 152 基目の人工衛星になるとのこと。

一方、再突入した第 1 段は順調に降下しているように見えたが、打ち上げから約 18 分後に空中キャッチ取りやめと海洋上への着水・回収が告げられた。その後、再突入時に第 1 段からのテレメトリーが一部失われたため、安全のため回収区域からヘリコプターを撤収したと説明されている。

ベック氏は「宇宙からロケットを帰ってこさせるのは困難なことであり、ヘリコプターでの空中キャッチは想像通り複雑だ」として、複雑な多数の要素が完全に揃う必要のある空中キャッチは成功する可能性が失敗する可能性と比べてはるかに低いと述べている。今回は海洋上で 5 台目のロケットが回収できたことに満足の意を示しつつ、Electron を再使用可能ロケットにするため、空中キャッチを今後も試みるとの意思を示した。

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活動銀河 NGC 1068 がニュートリノを放出している証拠

headless 曰く、

南極にある IceCube Neutrino Observatory の観測データから、活動銀河 NGC 1068 がニュートリノを放出している証拠が得られたそうだ (プレスリリース、 ウェビナー 動画 / 資料: PDFArs Technica の記事論文アブストラクト)。

くじら座に位置する NGC 1068 は Messier 77 (M77) としても知られる。地球から 4,700 万光年の距離にありながら大型の双眼鏡で観測可能であり、1780 年に発見されて以来、最もよく研究されている銀河の一つだ。

国際研究チームは IceCube のニュートリノ検出器が 2011 年 ~ 2020 年に記録したデータからニュートリノ放出を調査。既知のガンマ線源 110 か所を調べた結果、NGC 1068 が発生源と解釈できるニュートリノイベントが 79 あり、統計的有意性は 4.2σ だったという。NGC 1068 から放出される高エネルギーニュートリノとテラ電子ボルトのガンマ線の上限を比較すると、ニュートリノが 1 桁多かったそうだ。

NGC 1068 の核である超巨大ブラックホールは宇宙塵に覆われて見えないが、ニュートリノイベントをいくつも観測することで詳細を明らかにできる。IceCube が集めた 80 程度のニュートリノイベントではすべての疑問に答えることはできないが、ニュートリノ天文学の実現に一歩近付くものであるとのことだ。

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11 月 8 日は皆既月食・天王星食

11 月 8 日夜は日本全国で観察可能な皆既月食が起こり、小笠原諸島を除くほとんどの場所で月食の最中に天王星食が起こる (国立天文台のニュース記事解説記事動画NASA のブログ記事)。

月の部分食は 18 時 9 分から始まり、19 時 16 分には皆既食となる。月の出は札幌で 16 時 10 分、那覇で 17 時 37 分であり、皆既食となる時間帯には多くの地域で観察しやすい高度になるとのこと。19 時 59 分には食の最大となり、皆既食は 20 時 42 分、部分食は 21 時 49 分に終わる。月が天王星を隠す天王星食は那覇で 20 時 13 分 ~ 20 時 54 分、東京で 20 時 41 分 ~ 21 時 22 分、札幌で 20 時 49 分 ~ 21 時 47 分に起きる。

観察可能な場所は異なるものの天王星食はよく起こっているが、天王星は肉眼で見える限界の明るさであり、特に満月時の観察は難しい。今回は国内多くの地域で皆既月食中に天王星の潜入が始まるため、比較的観察しやすい。当日は国立天文台三鷹キャンパスからのライブ中継など映像配信も行われる。

皆既月食中に惑星食が起こるのは大変まれなことであり、日本で前回起こったのは 1580 年 7 月 26 日の土星食、次回は 2344 年 7 月 26 日の土星食だという。皆既食に限定しない月食中の惑星食という条件では 2014 年 10 月 8 日の天王星食があてはまるが、次回は変わらず 2344 年 7 月 26 日の土星食とのことだ。

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防衛省、ミサイル情報収集へ衛星50基の打ち上げ検討

防衛省は情報収集目的の小型人工衛星、「衛星コンステレーション」を約50基ほど打ち上げることを検討しているという。迎撃が難しい「極超音速ミサイル」の探知や追尾の研究実証に生かす考え。マッハ5以上の速度で変則機動をおこなう極超音速ミサイルを探知・追尾するための研究実証も計画しているという。防衛省は、次期中期防衛力整備計画(2023~27年度)への明記をめざす方針(朝日新聞)。

あるAnonymous Coward 曰く、

単に時節柄 敵基地攻撃にもからめているだけかも......

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ドコモ衛星電話「ワイドスターII」衛星の発電低下発生、悪化すれば一時的なサービス中断の可能性

NTTドコモが2010年から提供している衛星電話サービス「ワイドスターII」が一時的にサービスを中断する可能性があるという。リリースによれば、運用している通信衛星のソーラーパネルの発電電力の低下が発生しているそうだ。現時点ではサービス影響はないものの、発電電力の低下が更に低下した場合、一時的なサービス中断、更にはサービス提供ができなくなる可能性があるとしている。なお、後継となるワイドスターIIIに関しては2023年度初頭の提供を計画しているとのこと(ドコモケータイ Watch)。

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17 世紀に偽名で書かれた天文学の論文、ガリレオ・ガリレイの執筆が確認される

headless 曰く、

17 世紀初めに Alimberto Mauri という偽名で書かれた 1604 年の超新星に関する論文「Considerazioni Astronomiche (天文学的な考察)」の著者がガリレオ・ガリレイであると確認されたそうだ (カフォスカリ大学のニュース記事Ars Technica の記事Medievalists.net の記事)。

この論文は長年にわたって偽名で書かれたと考えられており、出版当時からガリレオの偽名だと考える人がいた。しかし、これが証明されることはなく、唯一の証拠と考えられていたガリレオの署名入りの手紙が最近の研究で偽者と判定されてしまう。

ところが、これまで重要ではないと考えられていたガリレオのメモの中から証拠が見つかることになる。このメモはフィレンツェ国立中央図書館に収蔵されていたもので、さまざまな時期にさまざまな研究テーマについて書かれたメモを集めたものだ。メモに含まれる 1604 年の超新星に関する論文の手書き草稿は、ロドヴィーコ・デッレ・コロンべの著書に反対するためにガリレオが書いたものだと確認されているが、公式のガリレオ著作集に含めるほど重要ではないとみなされ、出版もされていなかった。

このメモの 31 ページ目には「デッレ・コロンべが私(ガリレオ)について軽蔑を込めて語った場所」というリストがあり、デッレ・コロンべの論文「Risposte (回答集)」内の場所を示している。しかし、この論文は Considerazioni Astronomiche に反論する内容で、ガリレオには一切触れていない。そのため、ガリレオは偽名で執筆したにもかかわらず、Alimberto Mauri への批判を自分への批判として受け取り、自ら著者であることをメモの中で明かしたと考えられる。

偽名で論文を執筆した理由として、地政学的リスクを避けようとしたという説が有力なようだ。当時ガリレオはヴェネツィア共和国のパドゥアで仕事に成功していたが、収入は不足していたという。そのためローマで後援者を探すため論文を執筆したのだが、ローマ教皇庁とベネツィアが対立していたため偽名を使ったとのことだ。

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人類は火星に、これまで約7トンのゴミを捨てている

Daily Mailの記事によると、ウェストバージニア大学の研究者が、過去50年間に火星に送られたすべてのローバーとオービターの質量を分析、現在稼働中のものの重量を差し引いたところ、1万5694ポンド(約7118キログラム)のゴミが火星に散らばっていることが判明したという(Daily Mail)。

こうした廃棄物には、廃棄された機器や使用されていない宇宙船、および地表に衝突したもの、旧ソ連が1960-70年代に行った火星探査プロジェクト「マルス計画」で1971年に火星表面への軟着陸を目指したマルス2号が含まれている。こうした人類が火星に送り込んだゴミはNASAの火星探査ローバー「Perseverance」などの活動に影響する可能性があるとしている。

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ブルーオリジンのニューシェパードが無人打ち上げに失敗、カプセルは回収成功

あるAnonymous Coward 曰く、

米宇宙企業ブルーオリジンの弾道飛行ロケット「ニューシェパード」が 12 日、無人での科学ミッションの打ち上げを実施したが、打ち上げ後 1 分ほどでエンジンに異常が発生。カプセルの緊急脱出システムが作動する事態となった (sorae の記事AFP BB News の記事動画)。

ニューシェパードの打ち上げは試験も含めて今回で 23 回目だが、失敗は初めてだという。通常は着陸して回収するロケット部分は地面に衝突して失われた。ニューシェパードは既に 6 回の有人打ち上げを行っており、たまたま無人での事故であったから大事には至らなかったものの、一歩間違えれば大惨事になった可能性もある。ただし緊急脱出システムによりカプセルは無事に帰還したことから、逆に事故時の安全性を証明する形となったという声もあがっている。

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Huawei、Apple よりも先に衛星テキストメッセージ機能搭載スマートフォンを発表していた

headless 曰く、

Apple が 8 日に発表した iPhone 14 / 14 Pro シリーズには人工衛星経由で緊急通報サービスへメッセージを送る緊急 SOS 機能が搭載されているが、Huawei が同様の機能を搭載する Mate 50 シリーズのスマートフォンを 6 日に発表していたようだ (製品情報: Mate 50 英語版中国語版、 Mate 50 Pro 英語版中国語版The Verge の記事9to5Google の記事発表会動画)。

Huawei の緊急テキストメッセージ送信機能は中国の測位衛星「北斗」を利用して位置情報とともに送信する。利用できるのは中国本土のみで、中国語版の製品情報にのみ記載されている。送信には MeeTime アプリを使用し、事前にアクティベーションしておく必要がある。

Mate 50 シリーズは 6.7 インチディスプレイの「Mate 50」と 6.74 インチディスプレイの「Mate 50 Pro」の 2 機種だ。それぞれシングル SIM モデルとデュアル SIM モデルが用意される。両機種ともにプロセッサーは Snapdragon 8+ Gen 1 4G Mobile Platform を採用し、OS は HarmonyOS 3。5G には対応しない。ディスプレイサイズと本体サイズ、バッテリー容量の違いのほか、カメラのスペックや搭載センサーが異なる。

リアカメラは絞りを F1.4 ~ F4.0 で 10 段階に切り替えられる 50 MP のメインカメラに 13 MP の超広角カメラ、OIS 対応望遠カメラのトリプルカメラ構成。望遠カメラは Mate 50 が 12 MP (焦点距離 125 mm)、Mate 50 Pro が 64 MP (焦点距離 90 mm)。メインカメラは Mate 50 Pro のみ OIS 対応となっている。フロントカメラは 13 MP で、Mate 50 Pro は深度センサーも搭載する。

中国での価格は Mate 50 が 4,999 人民元 (約 10 万円) から、Mate 50 Pro が 6,799 人民元 (約 14 万円) からとなっている。

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訃報: 地球外知的生命体探査の先駆者、フランク・ドレイク氏

masakun 曰く、

SETI の父と呼ばれ、我々の銀河系に存在し人類とコンタクトする可能性のある地球外文明の数 N を算出するドレイク方程式を提唱したアメリカの天文学者フランク・ドレイク氏が 92 歳で亡くなった (SETI Institute の記事National Geographic の記事Ars Technica の記事石倉徹也氏のツイート)。

ドレイク氏は 1930 年米国・シカゴ生まれ。博士号取得後、設立されたばかりの国立電波天文台 (NRAO) に勤務。天文台が購入した電波望遠鏡キットの完成を契機として初の地球外知的生命体探査 (SETI) プロジェクトに着手する。このプロジェクトで地球外からの通信をとらえることはできなかったが、世界的な注目を集めることになった。これにより米科学アカデミーに開催を要請された SETI に関する会議でドレイク氏が提案したのが「ドレイクの方程式」だ。ドレイク氏は 2010 年に 80 歳で引退後も「SETI から引退することはない」として SETI の推進を続けたとのことだ。

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