
15日の欧州株式市場で、スイスの大手金融グループ「クレディ・スイス」の株価が急落し経営難に陥ったとされる。下落は同社の筆頭株主であるサウジ国立銀行のアマル・アル・クダイリー会長が同日、クレディ・スイスにこれ以上資金を投入することはないと発言したことがきっかけ。同氏はさまざまな規制上の問題から、同行がすでに保有している9.9%を超えることはないと説明したという(
日経新聞、
日経新聞その2、
CNN、
Bloomberg、
東洋経済)。
市場では先週の
米シリコンバレー銀行(SVB)等の経営破綻などから、投資家が金融システムの安定性に不安感を持っている状況にあった。これと先の発言の影響により、クレディ株は一時前日比0.533スイスフラン(24%)安の1.707スイスフランまで下落し、過去最安値を更新した。
対応策として16日、クレディ・スイスは、スイス国立銀行(中央銀行)の資金供給策を使って最大500億スイスフラン(約7兆1000億円)を調達する用意があると発表した。この影響で株価が16日午前のチューリヒ市場で一時40%高と急騰。また中銀の流動性ファシリティーから最大500億スイス・フラン(約7兆1500億円)を借り入れる方針などを示している(
Bloomberg)。
しかし、米金融大手JPモルガンは、スイス国立銀行が示した流動性支援は「十分ではない」とし、スイス国内の競合相手であるUBSに買収されることが最も可能性の高いシナリオだと指摘している。これと連動する形で16日の東京株式市場も下落している。一時は500円以上値下がりし、終値は15日の終値より218円87銭安い、2万7010円61銭となっている(
NHK)。
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