リーディングビュー

特殊な照明光を用いることで、人間の視力の濃淡感度を改善する研究

名古屋市立大学と国立台湾大学の研究チームは21日、特殊な照明光を使用することでヒトの視力におけるコントラスト感度を改善できるとする研究を発表した。彼らは2000年頃に発見されたメラノプシン神経節細胞(ipRGC)と呼ばれる視細胞を刺激することで、コントラスト感度が向上することを実験で示した。この細胞は視覚以外の役割も果たす可能性があるとされているものの、その機能の詳細はまだよく分かっていないそうだ(名古屋市立大学リリース[PDF]The Optronics)。

辻村教授の研究室では、光の色を調整し、メラノプシン細胞のみを刺激できる装置を開発。メラノプシン細胞のコントラスト感度に対する影響を実験で調査した。コントラスト感度は、文字や画像の明るさの濃淡の違いを識別する能力。実験では、照明光の輝度や色度を変化させずにメラノプシン細胞への刺激量を増加させることで、人間のコントラスト感度が向上することを発見したとしている。

この発見により、新しい照明装置やディスプレイの開発が期待されるだけでなく、高齢者の視力改善にも役立つ可能性があるとしている。

pongchang 曰く、

メラノプシン神経節細胞(ipRGC)は既日リズムや瞳孔の開閉など明るさを感じる視細胞であるが視機能には関与しないと考えられていた。
メラノプシン細胞を選択的に刺激する特殊な光スペクトラムを用いることによってコントラスト感度を促進することができた。(名古屋市立大のpdf記事https://doi.org/10.1016/j.visres.2023.108271

目のかすみに優しいディスプレー

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空気から作られるプロテインパウダーを用いたジェラート、シンガポールのレストランで提供開始

headless 曰く、

微生物により空気から作られるというプロテインパウダー「Solein」を用いたチョコレートジェラートをシンガポールのレストランが 15 日から提供しているそうだ (Solar Foods のプレスリリースFOODBEAST の記事メニュー開発動画)。

Solein はフィンランドの食品テクノロジー企業 Solar Foods が開発したもので、微生物のバイオプロセスにより生成されるタンパク質が主成分だ。微生物に供給する主な栄養素 (炭素・水素・酸素・窒素) は空気から取り出したものだ。空気以外の原料としては、空気中の水分を水素と酸素に分解するため再生可能エネルギーによる電力を使用するほか、リンやカルシウム、カリウムといった空気に含まれない養分を添加している。Solein は電力の 20% をカロリーに変換でき、動物によるエネルギーからカロリーへの変換と比べて 100 倍高効率だという。

Solein を用いたチョコレートジェラートを提供しているのは、イーストコーストのビーチサイドで営業するイタリアンカジュアルレストラン Fico。Fico は Solein を使用したさまざまなメニューを開発し、5 月 25 日には招待者限定で試食会を開催していた。Soleinは昨年 9 月にシンガポールで食品として認可されており、5 月 30 日には Solar Foods と味の素が Solein 活用に関する戦略的提携に合意している。味の素と Solar Foods は 2024 年から Solein を使用した商品開発とシンガポールでの市場性検証を開始するとのことだ (味の素のプレスリリース: PDFSolar Foods のプレスリリース)。

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輸送・保管中の清涼飲料水商品外装ダンボール破損レベル判定の統一化を目指す実証実験

キリンビバレッジ、コカ・コーラ ボトラーズジャパン、サントリー食品インターナショナル、セブン-イレブン・ジャパン、富士通の5社は、商品外装ダンボールの破損レベル判定の統一化を目指し、富士通が開発したAIシステムを活用した共同実証実験を開始する。現在、飲料業界や流通業界では、ダンボールの外観状態で納品可否を判断しているが、各社で判定基準が異なるためバラツキが生じており、中身や品質に問題のない商品の返品や廃棄が起きているという(サントリーリリース)。

この実証実験では、富士通の「飲料配送研究会」の基準を用いて開発したAIシステムを使用し、飲料メーカーと流通業の間で共通の基準を採用、破損レベルを客観的に判定する。これにより、軽微な外装破損商品に関しては流通させることで商品廃棄を減らし、食品ロスを削減することが期待される。また、検品時間や返品作業の軽減により、物流課題の改善にも貢献するとしている。

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NTT、画像の反射率から「真の色」を推定する技術

NTTは15日、撮影された画像から照明条件によらずに物体固有の反射率(アルベド)を推定することで、正確な真の色を予測する技術を開発したそうだ。これまで街並みなどを撮影した映像をデジタルデータとして取り込むと、撮影時の照明条件によって色には違いが生じ、これがAI解析の精度やユーザー体験の品質に影響が出ていることが課題としてあったという(NTTリリースINTERNET Watch)。

今回開発した技術では、NTTが確立した固有画像分解手法を用いることで、撮影された画像から影などの照明条件に依存した成分を取り除き、照明条件によらないアルベドを推定することが可能になったとしている。固有画像分解の精度を向上させるため、太陽光の影響がないLiDARで計測した反射強度を利用した。これにより、照明条件に依存しないアルベドを推定する手がかりとなるとしている。

NTTの技術ではLiDARによる反射強度を組み合わせることで、日陰とテクスチャの区別を行いながら最高精度の教師なし学習を実現したという。これにより、超リアルなメタバース空間の構築や照明制御が可能になるとしている。

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心拍数で生徒の集中度をチェック、学習の効率化か管理教育か

あるAnonymous Coward 曰く、

授業中の生徒の「集中度」を測るために手首にリストバンドを巻かせ、リアルタイムに脈拍をチェックするという教育法の実験が進められている(共同通信)。

リストバンド型端末で生徒の心拍をチェックし、脈拍データから割り出された「集中度」が教師のモニターに表示されるという仕組みで集中が途切れた生徒の様子を教師が見て回ったり、課題が簡単すぎて早く終わってしまった生徒には追加で問題を解かせたりなどきめ細かな指導ができるという面もあるが、「管理教育にならないか」「何もかもバレてるのはなんか怖い」という生徒の声もある。

教育委員会は「あくまで学習への集中度を見るもので授業改善が目的。生徒の評価には使わない」と言っているが将来的にはもっと恐ろしいものに繋がるような気がする。企業でも従業員の心拍から業務への集中度をチェックするようなことにはならないだろうか?

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小型フォトニック結晶レーザーで大型レーザーなみの高輝度連続動作を実現

京都大の野田進教授らのチームは15日、光の進み方や強弱を精密に制御できる「フォトニック結晶」を用いた超小型の半導体レーザー(PCSEL)を実現したと発表した。フォトニック結晶は、ガリウムヒ素などに微小な穴を数百ナノ・メートルの間隔で規則的にあけた人工結晶(京都大学リリース読売新聞ASCII.jp)。

このPCSELでは、連続動作状態での輝度を、CO2レーザー、固体レーザー、ファイバーレーザー等の大型レーザーに匹敵する値にまで高めることに成功。炭酸ガスや光ファイバーを用いた金属加工などに使うレーザーは縦横1メートル程度と大型だが、今回開発されたPCSELでは、縦横1センチ程度の大きさで同等の性能を持ち、なおかつコストも10分の1以下で済むことから、旧来の機器をすべて一新できる性能を示すと説明している。

あるAnonymous Coward 曰く、

径3mmのフォトニック結晶レーザーでステンレス板を焼き切るデモをしているそうで、大型化も難しくは無いそうです
#現状のままでもドローンの光学センサの目潰しに使えるくらいかな?

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ウサギ膠の本物は既に生産されてない

日本において文化財修復の接着剤として利用される「ウサギ膠」に関して、表示と実際の原料が異なっている問題が浮上しているという。ウサギ膠は、文化財修復において接着力と柔軟性が必要とされるため、重宝されていた。国立西洋美術館が市販の「ウサギ膠」14製品を分析した結果、8製品はウシやブタのみが原料として検出されたという。残る6製品には、ウサギの他にもウシやブタなどが混入していたとしている(読売新聞)。

日本にウサギ膠を輸出してきたイタリアのメーカーは「ウサギ膠」は商業的な名称でしかないとして、ウサギだけで作られているわけではないとの回答だった。少なくとも10年前から純正のウサギ膠は作られていないという。同様にドイツのメーカーも、商品名は品質を示すものであり、原料を示すものではないと回答しているそうだ。

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米CDC、有害な藻類や藍藻が大発生した水を避けるよう注意喚起

米疾病予防センター (CDC) が有害な藻類や藍藻が大発生した水を避けるよう注意喚起している (CDC のガイダンス原因と影響)。

藻類や藍藻は暖かく流れの遅い水が窒素やリンなどの栄養分を豊富に含んでいると大発生しやすい。大発生は淡水・海水・汽水のいずれでも起こるという。そのため、大雨の後など地上から肥料や下水、都市の雨水などが湖や河川、海に流れ込むと大発生の原因となる。気候変動による水温上昇も大発生を起こりやすくしているとのこと。

大発生した藻類や藍藻は毒素を作り、密集して水の流れを悪化させるほか、水中を低酸素状態にし、有毒ガスが発生することもある。汚染された水に入ったり、汚染された水や魚介類・サプリメントなどを摂取したりすれば病気になる可能性もある。

そのため、水が悪臭を放っている場合や、色が変わっている場合、水面で泡やヘドロなどが確認できる場合、水辺で魚やその他の動物が死んでいる場合には近付かないようにすべきとのこと。ペットや家畜なども水に入らないよう注意が必要だ。

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東京大学、重い元素で構成される新たな超伝導物質

やや時期が経過した話題だが東京大学は2日、3種類の重い元素で構成される物質「La2IOs2」を合成した。この物質は12K(-261.15℃)以下の温度で、電気抵抗がゼロとなる超伝導状態になることを発見したという。用いられている3種類の元素はランタン(La)、ヨウ素(I)、オスミウム(Os)とのこと(東京大学物性研究所EE Times Japan)。

超伝導状態は一般的に、水素など軽い元素を含む物質で実現しやすいとされ、今回のような重い元素のみで構成される物質において、10Kを超える温度で超伝導状態になることは、極めて珍しいとのこと。発表ではこれを契機に、重い遷移金属元素をターゲットにした新しい超伝導物質や材料の開発が進むのではないかとしている。

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難所とされる青崩峠トンネルが貫通

長野県と静岡県の県境に建設されている三遠南信道「青崩峠トンネル」が、2023年5月26日に貫通した。このトンネルの開通により、飯田市と浜松市の道路所要時間が30分からわずか6分に短縮されるという。青崩峠トンネルは、三遠南信道の中でも最大の難所とされ、地盤が脆弱であるため工事が難航。トンネルは地表から最大610メートルの深さに位置しているため、トンネル本体にかかる圧力も高く、コンクリートの強度に関しても通常の3倍にすることで対処されたという。このプロジェクトは計画開始から40年以上が経過しているという。実際の工事は、2019年4月に掘削工事が開始、4年間の歳月を経て貫通したとしている(ANNnewsCH[動画]くるまのニュース)。

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ソフトバンク、携帯基地局を搭載したドローンで山岳遭難者を捜索するシステムを開発

あるAnonymous Coward 曰く、

登山ブームに伴い山岳遭難が増えているが、ソフトバンクは携帯電話基地局の機能を搭載したドローンを飛ばして遭難者を迅速に発見するシステムを開発した(47NEWS)。

登山者が遭難するような場所は携帯電話が圏外なところがほとんどだが、携帯電話の電波の届く位置にいる指揮車からドローンに向けて携帯電波を中継。一時的に山の一部を「圏内」にすることにより遭難者の携帯電話を発見するという仕組みだ。
このシステムにより時間的には20秒程度、3~5mの精度での絞り込みが可能になるという。

タレコミ子は登山をせず、ヤマケイ文庫の遭難シリーズを温かい安全な自宅で好んで読むのが好きなインドア派だが、登山をするsrad民には朗報ではないだろうか。

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生分解性プラスチックは海中では分解されない

プラスチックゴミにより深刻化した汚染などを受けて開発された生分解性プラスチックだが、PLOS ONE上で発表された論文によると、海中では生分解性プラスチックは長時間分解されないことが判明したという(PLOS ONEGIZMODO)。

研究チームは、生分解性プラスチックの代表とされるポリ乳酸 (PLA) でできた繊維素材に加え、対照実験として、コットンのようなセルロース由来の天然繊維、ポリエステル、ポリプロピレンのような石油由来の繊維素材、そしてそれらをブレンドした繊維素材サンプルを小さなゲージに入れ、一部のケージは海上に浮かべ、他のゲージは10メートル沈めて14か月観察したという。その結果、生分解性プラスチックであるポリ乳酸は、海洋環境下で428日以上分解しないことが判明したとのこと。その一方で天然繊維や再生セルロース繊維は、約35日で完全に生分解されることも分かったとしている。

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重度の統合失調症と診断された女性、実は自己免疫疾患が原因と判明

Washington Postの報道によると、統合失調症などの精神疾患を患う患者の一部は、脳を攻撃する自己免疫疾患にかかっている可能性があるという。記事の事例では診断の結果、実は自己免疫疾患により脳が損傷を受けていたことが判明、適切な治療を受けたことにより、20年ぶりに家族と会話できるようになったという(The Washington PostGIGAZINE)。

該当例となった人物は、1995年に重度の統合失調症と診断、また異常行動や奇妙な体勢のまま動きが止まってしまう重度の緊張病にもかかっていた。しかし、血液検査の結果、免疫系が自分自身の体を攻撃する大量の抗体を生産、これらの抗体が統合失調症に関連する脳の側頭葉を攻撃していることが判明したのだという。そこで、医療チームが自己免疫疾患の治療を実施したところ、精神疾患の症状は多少残ったものの、治療前とは比べものにならないほど回復したとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、

この事例が明らかになってから、実は同様の原因だったのではとみられる患者の治療も開始されているとのこと。心の病だと思っているだけで、実際には身体の病というのは、今まで気づかれなかっただけで良くあったのかもしれない。

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ファンレスなのに風が出る冷却

ogino 曰く、

厚さ2.8mの箱型?ヒートスプレッダの天井面に超音波振動する薄膜があり、空気の流れを起こすとある。「スペック上4.25Wの熱を21dBの騒音で冷やせる。本体の消費電力は1W。」とのこと(おそらく1ユニットあたり)。 開発元 Frore Systems 曰く

搭載されている冷却モジュール「AirJet Mini」は、Frore Systemsが開発したアクティブ冷却技術。薄いメンブレンシートを高速で振動させることでエアフローを生み出し、小型化と静音化を図っているという。スペック上4.25Wの熱を21dBの騒音で冷やせる。本体の消費電力は1W。

Froreによれば、同じ11mm厚のファンレスの13型ノートPCの冷却上限は10Wだが、AirJet Miniは同じ厚さで20Wまで対応可能で、性能を引き上げられるようになるという。このためSSDやタブレット、ゲーミングスマートフォンなどにも搭載できる。

ポータブルゲーミング PC とかの薄型化にも貢献しそう。SSD もそうだが前に話題になったメモリとかも?

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認知症予防には帯状疱疹ワクチンが効果的。ただし女性に限る

スタンフォード大学の研究チームが発表した論文(ただし未査読)によれば、帯状疱疹ワクチンと認知症予防に因果関係がある可能性があるらしい。この研究では、英ウェールズで2013年9月に実施された70~79歳の市民への無料ワクチン提供施策に着目。この施策では、ワクチン接種率が年齢によってハッキリ分かれるため、ワクチン接種と認知症発症率の関連を追跡調査することでワクチンと認知症予防に因果関係を調べるのに適しているという(medRxiGIGAZINE)。

分析した結果、帯状疱疹ワクチン接種率の高い1933年9月2日以降に生まれた人々は、接種率の低い同9月2日以前に生まれた人々と比べて、認知症発症率が有意に低いことが判明した。さらに、帯状疱疹の発症率は男性より女性の方が高いことから男女別の分析も実施。その結果、女性では帯状疱疹ワクチン接種率の高い人々ほど認知症発症率が低くなる傾向が示されたとしている。一方で、男性ではワクチンの接種により認知症発症率を下げられる証拠は見つけられなかったという。

あるAnonymous Coward 曰く、

帯状疱疹ワクチンは帯状疱疹だけでなく認知症まで予防効果がある一粒で二度おいしい優れもの。
帯状疱疹は酷くなると医療用麻薬が手放せなくなる帯状疱疹後神経痛といった後遺症も出ることがあるので、女性ならば帯状疱疹ワクチンを接種しておくのが良さそうです。

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奈良公園のシカ、コロナ禍で「鹿せんべい」を前に『おじぎ行動』をしなくなる

奈良公園にいるシカは、ほかの地域に住むシカとは異なる挙動をすることで知られていたが、コロナ禍を経た結果、その特徴的な行動となっていた耳と頭を下げる「おじぎ行動」を取らなくなっていることが調査で分かってきたという(サイエンスポータル)。

調査グループの奈良女子大学遊佐陽一教授によると、野生のシカには攻撃の前にストレスを感じると頭を下げる「おじぎ行動」が見られるのたという。しかし、奈良公園周辺に生息するシカは観光客を見つけると「鹿せんべい」を求めておじぎ行動をとっていた。

しかしCOVID-19の感染が拡大した2020年には、奈良公園に出没するシカの数が2019年の平均167頭から平均65頭にまで激減。調査グループはコロナ禍前の2016年9月~17年1月と、コロナ禍のあった2020年6月~21年6月にシカ20頭のおじぎ行動の回数を計測したところ、コロナ禍前の10.2回からコロナ禍後では6.4回まで減ったとしている。

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ゆうちょ銀行ら、AI画像分析によりATM前での特殊詐欺を防ぐ実証実験

ゆうちょ銀行とSocioFuture、日本ATMビジネスサービスは26日、ATMを使った特殊詐欺への対策として、AI画像分析を活用した特殊詐欺防止のための実証実験を開始したと発表した。特殊詐欺では犯人が被害者をATMに誘導し、携帯電話で指示して送金させる手口がある。今回検証する技術では防犯カメラ等の画像をAIで分析、ATM前での携帯電話の通話動作を高い確率で検知できるようになったという。これを使って利用者に告知をおこなうなどの特殊詐欺の被害防止に向けた実証実験をおこなうとしている(ゆうちょ銀行リリース[PDF])。

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国土地理院、重力測量が終了したと発表。衛星測位で高精度な標高が分かるように

国土地理院は24日、誰でも簡単に正確な標高が分かる社会の実現を目指すために実施してきた航空重力測量が終了したと発表した。発表によると近代測量が実施されてから150年間は、東京湾平均海面を基準(0メートル)として全国の標高は決められてきた。しかし、このような水準測量は迅速性に欠けるとして、衛星測位で迅速かつ容易に標高を求めることができるよう、航空機を用いて総飛行距離13.9万キロメートルの重力値の測定したという。これまでの測定結果を用いて試作した標高基準は目標精度の3センチメートルを達成できたそうだ。今後はこのデータを元に全国の標高基準を構築、2024年度中に試験公開をおこなうとしている(国土地理院リリース重力・ジオイドウェブサイト)。

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名古屋大学と物材機構、エネルギー密度10倍のスゴい「キャパシター」開発

名古屋大学の長田実教授と物質・材料研究機構の佐々木高義フェローらは、分子レベルの厚さ(1.5〜3nm)で高い誘電率と絶縁性を備えたナノシートを開発した。この新しいナノシートは、174J/cm3~272J/cm3という世界最高クラスのエネルギー密度を達成しているという(名古屋大学発表[PDF]Nano Letters掲載論文TECH+ニュースイッチ)。

誘電体キャパシタは充電時間が数秒と短く、長寿命、高出力密度といった優れた特性を持つ。しかしエネルギー密度が低く、一度に多くのエネルギーを蓄積できない点が課題となっていた。研究チームが発見した常誘電体ペロブスカイトナノシートは、巨大分極(高誘電率化)と高耐電圧化が同時に実現するというユニークな特性があったことから、今回、蓄電キャパシタ用の誘電体として使用された。実験の結果、1立方センチメートル当たり272ジュールと、従来材料の同10~150ジュールと比べると2から10倍の密度になったとしている。これは、リチウム二次電池や電気二重層キャパシターに匹敵するものだという。

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米国立標準技術研究所、従来より効率的に熱を電気に変換する手法

米国立標準技術研究所(NIST)は19日、熱を電気に変換するための新たな手法を開発したと発表した。熱を電気に変換する手法は、1820年初頭にドイツのトーマス・ゼーベック氏が初めて発見したゼーベック効果がしられている。ゼーベック効果は熱エネルギーを電気として再生する上で理想的な仕組みだったが、熱の伝導性を抑える必要性と電気の伝導性を高める必要性があったものの、熱伝導率と電気伝導率は相関することから両立できなかった(NISTリリースPC Watch)。

このコロラド大学のマフムート・フセイン氏らが開発した新たな手法では、ナノピラーで覆われた薄膜構造を用いることで、シリコンシートの電気伝導率を下げることなく、シリコンシートの熱伝導率を21%減少させることに成功したという。この技術が完成すれば、米国内で毎年約1,000億ドルの割合で浪費されている熱エネルギーの一部を回収できる可能性があるとしている。

ogino 曰く、

温度差を電気エネルギーに変えるゼーベック効果は、温度差を維持するためには熱伝導率が低いことが望ましく、電気を効率的に取り出すには電気伝導率が高いことが望ましいが、通常二つの伝導率は相関するので、難しい。
そこでシリコンに窒化ガリウムの「ナノピラー」を生やすことで改善するとのことだが、びっしり覆われていると、どうしてもピラー(柱)ではなく、毛にしか見えない。

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