リーディングビュー

ポーランドでネコが高病原性鳥インフルエンザに罹患

pongchang 曰く、

ポーランドのネコ、H5N1高病原性鳥インフルエンザに罹患死亡 ポーランドの獣医当局Polish Chief Veterinary Officer (CVO)はネコ由来16検体からインフルエンザ A(H5N1) を検出したと発表した。(ポーランド語の報道発表資料、欧州疾病予防管理センター(ECDC)の26週週報英語

6月23日以降、ポーランドの広い地域から70体以上のネコの死骸が報告されていて、ペットの飼い主は吐物や便の扱いなども含めて、個人防護具を含めた標準予防策をとる事を奨めている。現在の所、ネコからネコへの感染や、ネコからヒトへの感染は確認されていない。過去の例ではタイの動物園で餌として与えたニワトリがH5N1を保因していて、441頭中147頭が死亡または安楽死処分となった例もあるという(Avian Flu Diaryの記事)。ネコはイヌよりもインフルエンザに罹患しやすいらしい。日本では斃死したカラスを食べて罹患したと考えられるキタキツネの遺体が回収されている(環境省の報道発表資料、北海道大学の 記事)。

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大イエローストーン生態系のハイイログマ、環境の変化にもかかわらず体脂肪レベルを維持

headless 曰く、

米国のイエローストーン国立公園と周辺地域を含む大イエローストーン生態系では、ハイイログマの生息密度が上昇し、一部の高カロリーな餌が減少しているにもかかわらずハイイログマの体脂肪レベルに大きな変化はないそうだ (USGS のニュースリリースThe Verge の記事論文)。

ハイイログマが入手しにくくなっている高カロリーな餌の例としてはノドキリマスや、米政府が絶滅危惧種に指定しているマツの一種アメリカシロゴヨウの種子、ヘラジカの群れが挙げられている。一方、ハイイログマは種の保存法で対象となって保護が進められた結果、生息密度が上昇している。

USGS を含む米国とイタリアの研究者による研究チームが過去 20 年分以上のデータを調べたところ、ハイイログマの除脂肪体重は生息密度の高い地域で低下しているが、体脂肪レベルは生息密度にかかわらず変動はみられなかったという。体脂肪はハイイログマにとって冬眠中のエネルギー源として不可欠であり、繁殖年齢のメスが妊娠・出産・授乳をするためにも重要だ。

除体重脂肪の減少は特に成長中のメスで目立つが、体脂肪は必要なだけの高レベルを保っており、成熟すると標準的な体重となる。ハイイログマは雑食性で行動範囲が広く、ある餌が少なくなれば他の餌に変えるといった柔軟性により、体脂肪レベルを維持できていると考えられるとのことだ。

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シャープのプラズマクラスターイオンを浴びると脳活性が起きる可能性を確認

シャープは5月30日、人間にプラズマクラスターイオンを照射することで、脳活性が起きる可能性があることを世界で初めて確認したと発表した。この結果は同社と九州産業大学人間科学部 萩原悟一准教授との共同研究によるもの(家電 Watchマイナビニュース)。

同社は従来から、脳波測定を用いた研究により、プラズマクラスター技術が認知機能テストの回答時間短縮、運動トレーニング量やeスポーツスコアの向上など、人間の作業能力向上に効果があると実証してきた。今回の検証は、これまで実証された効果に対するメカニズムに迫る内容であるという。プラズマクラスターイオンを照射しない場合と照射した場合で脳血流の変化量を比較した結果、照射した場合、脳活性が起きる際に見られる脳血流の変化が確認されたという。

これにより人間の作業能力向上効果メカニズムにプラズマクラスター技術による脳活性が関係している可能性が示唆されたとしている。

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使用済み紙おむつを低コスト住宅の建築材料に用い、ゴミの問題と建設コストの問題を同時に解決する研究

headless 曰く、

使用済み紙おむつをインドネシアの低コスト住宅で建築材料の複合原料に用い、ゴミの問題と建設コストの問題を同時に解決するという研究の成果を北九州市立大学の研究グループが発表している (論文Ars Technica の記事)。

インドネシアでは人口増に伴い、低コスト住宅の需要と育児に用いる使い捨て紙おむつの使用量が増加しているという。使用済み紙おむつをリサイクルする研究は既に行われており、取り出した高分子素材を複合原料として用いることで建築材料を強化できることが判明している。たとえば、コンクリートに 1% の紙おむつ素材を添加することで内部の水和反応による養生を改善し、より丈夫な素材ができる。塩素を使用すれば衛生上問題ないレベルまで消毒可能だ。

今回の研究ではインドネシアの低コスト住宅 (広さ 36m2) での使用を想定し、使用済み紙おむつを用いたコンクリートやモルタルをインドネシアの建築基準に合わせて設計した。その結果、構造部品では細骨材の 10%、非構造部品では 40% を紙おむつで置き換え可能であり、プロトタイプの住宅では紙おむつのゴミを 1 戸あたり 1.73m3 減らすことができたという。

ただし、紙おむつのリサイクルには収集・洗浄・消毒・乾燥・細断・分離といった複雑な処理が必要であり、現在のところ手掛ける企業は先進国に限られている。また、建設に関するさまざまな規則の対象は従来型の建設材料に限られており、新しい素材を使用するには法制化も必要だ。今後の研究ではこれらの問題も解決していく必要があるとのことだ。

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半分茶色くなったバナナだけ皮をむいて食べるゾウ

ドイツ・ベルリン動物園にはバナナの皮をむいて食べるゾウがいるそうだ (論文ニュースリリースArs Technica の記事動画)。

Pang Pha は雌のアジアゾウ。ゾウは鼻を器用に使うことで知られるが、バナナの皮をむいて食べるのは珍しいという。しかし観察の結果、すべてのバナナの皮をむくわけではなく、熟し具合によって食べ方が変わることが判明する。まだ緑色のバナナや黄色くなったバナナは普通のゾウと同じように丸ごと食べるが、半分茶色くなったバナナのほとんどは皮をむいて食べる。茶色くなったバナナも皮をむいて食べるが、ほとんどは食べずに捨てるそうだ。他のゾウがいるときにはバナナが半分茶色くなっていても丸ごと食べ、最後の 1 本だけ取っておいて後で皮をむいて食べる様子も観察できる。

皮をむく時はまずバナナの端を折って皮を破り、皮をつかんで振り回すことで中身を取り出す。人間が普通にバナナをむくよりも速いという。ベルリンでバナナの皮をむくゾウは Pang Pha だけで、娘の Anchali も皮をむかずに食べる。Pang Pha はバナナの皮をむくよう訓練されたわけではないが、子供の時に飼育員がバナナの皮をむいて食べさせていたことから、それを見て覚えたと考えられるとのことだ。

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竹に1000度の鉄球を置いてもほとんど燃えない

大阪染織機械のツイートによれば、1000℃の鉄球を竹の上に置いてもほとんど燃えることはないそうだ。その様子はツイートと一緒に公開された動画内で示されている。動画では灼熱化した鉄球を短くカットされた青竹の上に置いている。置いた竹の口の部分はしばらく燃えていたものの、竹全体には延焼せず消えている。この理由についてTogetter上ではさまざまな分析がおこなわれているが正解は不明。なお同社は1000℃シリーズとしてこれまでも同様の実験をしてきており、ローションの中に1000℃の鉄球を入れるといった変わったこともしている(大阪染織機械のツイートTogetter)。

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窓ガラスの間に水を循環させる断熱窓。エネルギー使用率を25%低減

イギリスのスタートアップ「Water-Filled Glass」が、断熱性能の高い「Water-Filled Glass(水で満たされたガラス窓)」を開発したそうだ(designboom magazineナゾロジー)。

この窓は二重ガラスの間に水を満たす構造となっており、この目に見えない水の膜は、太陽光からの熱を吸収したり、建物の内部から逃げる熱を吸収するそうだ。窓内部の水が一定の温度に達すると、その温水をポンプで排出。壁のパイプを通って建物内の貯蔵タンクに移動する。貯蔵された温水は蛇口からシャワーやお風呂の温水として利用できるとしている。

貯蔵された温水の温度は40℃以下にしかならないが、給湯器の負担を低減させる役割は期待できるとのこと。また冬場は凍結しないよう3層ガラス構成の「トリプルガラス」仕様になっているという。夏は涼しく冬は暖かい室内を提供できるほか、新技術の窓と標準的な窓と比較した場合、エネルギー料金が約25%削減できると開発メーカー側は推測しているという。

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エナジードリンクやスポーツドリンク等を飲む人は抜け毛を経験する確率が高い。清華大学

grapefruit7 曰く、

Nutrients誌に掲載された清華大学(北京)の研究によると、砂糖加糖飲料を1日2本以上飲む人は全く飲まない人よりも抜け毛を経験する確率が42%高くなるという結果となったそうだ。なおこれはあくまで相関関係であり、因果関係があるかどうかについて更なる調査が必要とした。加糖飲料の例として、甘味飲料、清涼飲料水、エナジードリンク、スポーツドリンク、加糖乳飲料、加糖紅茶、加糖コーヒーがあげられている(Healthline Media The Sun)。

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低糖質・高タンパク質食は作業記憶を低下させる。マウス実験で示唆

群馬大学は4日、4週間の低糖質・高タンパク質(LC-HP)食の摂取が作業記憶能を低下させることにつながると発表した。LC-HP食は血糖コントロール能の向上といった効果を得られるとして人気を集めているが、本来は肥満者や糖尿病患者向けのものであり、健康な人が摂取した場合の影響、特に健康な脳への影響は分かっていなかったという(TECH+群馬大学リリース)。

実験では、炭水化物24.6%・タンパク質57.6%・脂質17.8%というカロリー比率のLC-HP食、そして炭水化物58.6%・タンパク質24.2%・脂質17.2%というカロリー比率の対照食を用意。健康なマウスを2群に分けてLC-HP食と対照食をそれぞれ4週間摂取させた。その結果、LC-HP食摂取群は、体重の増加率や血糖値、体重あたりの脂肪重量が有意に低い値だった。これらのマウスに対し、Y字迷路試験を用いた作業記憶の評価が行われたが、Y字迷路の成功率が低下することが確認されたという。こうした結果からLC-HP食は、海馬の神経可塑性の低下を通じて作業記憶を低下させることが示唆されたとしている。

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アニサキスはブラックライト(365-370nm)を当てると見つけやすい

私的標本:捕まえて食べるのブログ記事によると、ブラックライトがあると魚に寄生しているアニサキスを見つけやすいのだそうだ。国産水産物流通促進事業セミナーのアニサキスを中心とした食中毒対応資料にも記載があるという。ブログ記事ではアニサキスが多いとされるキュウリウオをサンプルに検証をおこなっている(私的標本:捕まえて食べる平成30年度 第1回国産水産物流通促進事業セミナー アニサキスを中心とした食中毒対応[PDF])。

調査に使用したのは「波長365nm(370nm付近)のブラックライト」で、ブラックライトで照らすと、身の中にうっすらピンクに光る部分があり、そこを調べるとアニサキスが出てくるという。ただこの方法も万能ではなく、身が厚い部分などの光の届かない場所などでは発見は難しいとしている。

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スクイーズボトルを絞ったときに残り少ないケチャップが「ブシュツ」となってしまう仕組み

ケチャップなどスクイーズボトルに入った粘性の高いソースの残りが少なくなった場合、ゆっくりと押し出さないと空気が「ブシュツ」と噴き出てソースが飛び散ってしまうが、この仕組みをオックスフォード大学の研究チームが実験を通じて明らかにしている (オックスフォード大学のニュース記事Ars Technica の記事)。

実験は粘性の高いオイルで満たした毛細管に注射器で空気を送り込むという形で行われているが、スクイーズボトル入りのケチャップにも適用できるという。論文のプリプリント版は昨年 12 月に公開されており、先日アメリカ物理学会の流体力学部門カンファレンスで研究者が発表を行ったそうだ。

スクイーズボトルを絞るとボトル内の空気が圧縮され、ソースを押し出そうとする。ソースは粘性抵抗によりボトル内にとどまろうとするが、押し出す力が上回れば絞り出されることになる。ボトル内のソースが減少すると粘性抵抗も減少し、ボトル内の空気が増加すると押し出す力も減少する。

このままうまくボトルを絞り続ければすべてのソースが取り出されて粘性抵抗も消えるが、空気が先に噴き出してソースが飛び散ってしまうことも多い。研究チームが線形力学を用いて分析したところ、空気の量や圧縮率、ノズルの口径など数多くの要素が影響する閾値があり、閾値を超えるとソースが飛び散ることが判明したという。閾値を超えた状態では押し出す力が粘性抵抗よりも早く減少し、空気が超過圧縮される。超過圧縮された空気はばねが反発するように急速に吹き出し、残り少ないソースを飛び散らせることになる。

そのため、ソースを飛び散らせない方法はゆっくりと絞り出すほか、口径を広げる方法も考えられるという。このようなボトルではノズルと一体化したキャップが取り外せるものも多いため、取り外せば口径を広げることができる。特に最近のノズルにはこぼれにくいよう弁が付けられているものもあり、この仕組みが飛び散りを激しくする結果になるとのことで、最後は取り外して使うといいのかもしれない。

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国際単位系の接頭語が 31 年ぶりに追加される

あるAnonymous Coward 曰く、

18 日までパリで開催された第 27 回国際度量衡総会 (CGPM) で国際単位系に 4 種の接頭語が追加された (CGPM 2022 の決議: PDFAFPBB News の記事)。

昨今のデジタル情報量の急激な増加などにより SI 接頭語の範囲拡張が議論されていたものが承認された形となる。

追加された接頭語は以下の通り。

名称 記号 倍率
ロナ (ronna) R 1027
ロント (ronto) r 10-27
クエタ (quetta) Q 1030
クエクト (quecto) q 10-30
新しい接頭語で地球の重さを表すと約 6 ロナグラムになる。

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天然記念物「春採湖ヒブナ生息地」のヒブナは、100 年前に放流されたキンギョとの交配で生まれた

あるAnonymous Coward 曰く、

京都大学などの共同研究グループは、北海道の春採湖などに生息する緋色のフナ「ヒブナ」について、クローンフナと約 100 年前に放流されたキンギョの交雑に由来することを突き止めた (京都大学のニュース記事論文)。

春採湖は「春採湖ヒブナ生息地」として天然記念物に指定されているが、ヒブナ自体は天然の産物というより、広義の人の作り出したものといえるのかもしれない。ちなみにキンギョは、フナの突然変異を人為的に選択し、観賞用に交配を重ねた結果生まれた観賞魚だそうな。

今回の論文の筆頭著者と最終著者は別の国際共同研究グループで昨年、クローン繁殖する 3 倍体のフナ (クローンフナ、いわゆるギンブナ) がまれに 2 倍体のフナ (有性フナ) と有性生殖し、遺伝的多様性を獲得してきたという研究成果を発表している。ヒブナはこのような多様化の過程を示す興味深い事例であるが、在来集団の遺伝的固有性を守るためにも金魚の放流やヒブナの拡散が起こらないよう啓発していく必要があるとのことだ。

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米から作った代替肉

maia 曰く、

山形大学学術研究院 渡辺昌規教授の研究チームは、株式会社サタケとの共同研究で「脱脂米糠」を原料に代替肉を作ることに成功した(プレスリリース山形放送の記事)。

米糠から米油を抽出する際にできる脱脂米糠を原料に、大豆タンパク質から製造された代替肉と同様な微細構造、弾力性を示し、肉の食感などを再現した。脱脂米糠は米油製造現場において、重量ベースで原料 (生糠) の 80 % 以上に達する大量の副産物で、未利用資源として問題だった。

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2022 年ノーベル化学賞は化学を機能主義の時代に導いた 3 氏が受賞

headless 曰く、

2022 年のノーベル化学賞は、米国のキャロリン・ベルトーシ氏バリー・シャープレス氏、デンマークのモルテン・メルダル氏が 3 分の 1 ずつ受賞した。授賞理由はクリックケミストリーと生体直交化学の開発。シャープレス氏は 2001 年に続く 2 回目のノーベル化学賞受賞となる (プレスリリース一般向け解説記事専門的解説記事)。

シャープレス氏は 2000 年ごろ、分子を素早く効率的に組み立てて機能性分子を作るクリックケミストリーの概念を提唱。そのすぐ後、銅を触媒としたアジドとアルキンの付加環化反応がクリックケミストリーの重要な要素であることをメルダル氏とシャープレス氏が個別に示した。この反応は現在、薬品開発で幅広く用いられている。

ベルトーシ氏はクリックケミストリーを新たなレベルに進め、生体内で機能する生体直交化学反応を提唱した。この反応は現在、細胞の調査や生物学的プロセスの追跡に世界中で用いられている。生体直交化学反応を用いることで研究者は癌をターゲットにした調剤の改善が可能となり、臨床実験も行われている。

クリックケミストリーと生体直交化学反応は化学を機能主義の時代に導き、人類に大きな利益をもたらした。

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2021 年ノーベル化学賞は分子を合成する有機分子触媒を開発した 2 氏が受賞 2021年10月07日
2020年ノーベル化学賞はゲノム編集ツールを開発した2氏が受賞 2020年10月08日
2019年のノーベル化学賞、リチウムイオン電池を開発した米国と日本の3氏が受賞 2019年10月10日

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2022 年ノーベル物理学賞は量子情報科学の先駆者 3 氏に

headless 曰く、

2022 年のノーベル物理学賞は、フランスのアラン・アスペ氏と米国のジョン・F・クラウザー氏、オーストリアのアントン・ゼイリンガー氏が受賞した。授賞理由はベルの不等式の破れを確立し、量子情報科学の分野を開拓した、エンタングル状態の光子を用いた彼らの実験 (プレスリリース一般向け解説記事専門的解説記事)。

3 氏は 2 つの量子が分離したのちにも 1 つの単位としてふるまうエンタングル状態を用いた画期的な実験を行い、量子情報を基礎にする新しい技術への道を開いた。長年にわたってエンタングル状態では隠された変数が存在すると考えられており、1960 年代にはその上限を示す「ベルの不等式」が考案された。一方、量子力学ではベルの不等式の破れを予想していた。

クラウザー氏はベルのアイディアを基に実用的な実験を行い、明確にベルの不等式の破れを示すことにより量子力学を支持する測定結果を得た。アスペ氏はクラウザー氏の実験で残されていた抜け穴のうち、重要なものをふさぐことに成功した。ゼイリンガー氏は改良されたツールと何度も繰り返した実験を行い、量子テレポーテーションと呼ばれる現象などを立証している。

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「マンボウは死にやすい」は日本独自のイメージ、生態は謎だらけ

マンボウ研究家で知られる澤井悦郎さんのツイートによると、国内で広まっている「マンボウは3億の卵を一度に産み2匹しか生き残りません」は日本固有の俗説であるらしい。同氏がインタビューを受けたWithnewsの記事によれば、マンボウがどれだけの卵を産むのか、またそこからどれくらいの数が成魚になるのかはまったくわかっていないという(Withnews牛マンボウ博士@仕事募集中[澤井悦郎さん]のツイート)。

誤解のきっかけは100年以上に『Nature』で発表された、Schmidt氏の論文で、ここには「マンボウの卵巣内に3億個以上の小さな未成熟の卵が含まれていることを発見した」という短い一文が記載されていたのだという。しかしこの「未成熟の卵」は「これから産み出される卵」として数えないことから3億の卵を一度に産む話は正しいとは言えないそうだ。元記事ではこの論文をきっかけに、伝言ゲームのように内容が脚色され、正しさを欠いたまま広がってしまったとしている。

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クラリベイト社の引用栄誉賞、日本から3人が受賞。ノーベル賞の登竜門して知られる

あるAnonymous Coward 曰く、

クラリベイト社の引用栄誉賞を、医学・生理学の分野で長谷川成人さん、物理学で谷口尚さん、渡辺賢司さんが受賞しました。おめでとうございます(日テレNEWS24)。この賞は、論文の被引用数と重要度に基づいて、毎年ノーベル賞の有力候補者を選んでいるものです。例えば、山中伸弥さん、大隅良典さん、本庶佑さんが、これを受賞した2〜3年後に、実際にノーベル賞も受賞してます。

受賞理由としては、筋肉が少しずつ動かなくなるALSなどの神経変性疾患の進行につながるタンパク質を特定、その論文が多数引用されたことにあるそうだ。

そのクラリベイト社ですが、各国企業の取得特許の被引用数や成功率等々を評価して「最も革新的な企業100社」というのも選んでいます。今年は、日本35社、次いで米国18社、台湾とドイツが各9社の順で、日本が最多になりました(クラリベイト)。

日本の研究者/技術者は低賃金で働きながらも、多くの成果を出してる様です。
#ただ、選ばれた企業名を見ても、「革新的」という印象をあまり感じない。
#経営層が、自社特許を新製品やブランド戦略にうまく活かせてない、とか?

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雨が止むと傘を忘れる現象の原因は「メリットの法則」

NHKが「雨が止むと傘を忘れる現象」に関して調査をおこなったという。JR西日本管内では、忘れ物として届けられる傘は年間10~15万本。受け取りに来る人は少なく、8割近くが廃棄されているという。行動分析学者の奥田健次さんに「人はなぜ傘を忘れてしまうのか」を聞いたところ「メリットの法則」というものが影響しているという(NHK)。

雨が降っているときに傘をさすのは、ぬれないメリットがあり、一方で、雨がやむと傘のメリットがなくなる。このため傘を持つという行動をしにくくなるのだとしている。建物から出るときに傘を忘れずに持ち帰るためには、傘の存在に意識を集中させる必要があるとしている。

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キツツキの頭蓋骨は木つつき時の衝撃を吸収しないという研究成果

headless 曰く、

ベルギー・アントワープ大学などの研究グループが、キツツキの頭蓋骨に木つつき時の衝撃を吸収する仕組みが備わっていないことを示す研究成果を発表している (ニュースリリースArs Technica の記事論文)。

木つつき時の衝撃は脳に有害だが、キツツキが脳しんとうを起こすことはない。その理由として頭蓋骨に衝撃を吸収する仕組みが備わっているとする仮説が広く支持されており、衝撃を吸収する素材や器具の開発をインスパイアしたり、イグノーベル賞を受賞したりしている。木つつき時の衝撃で脳にダメージを負っている可能性を示す研究成果も発表されているが、研究者が動物園でキツツキを撮影した際も来場者が子供に対して衝撃吸収説を語っていたそうだ。

しかし、衝撃を吸収する仕組みが頭蓋骨に備わっているとすれば木つつき力が低下するため、自然淘汰により進化したとは考えにくい。研究グループが 3 種のキツツキをハイスピードビデオ撮影し、木つつき時の動きを調査したところ、頭蓋骨が衝撃を吸収するのではなく、堅いハンマーのように機能して木つつき力を高めていることが判明したという。また、木つつき時の衝撃がヒトやサルに脳しんとうを引き起こすのに十分であるのに対し、キツツキの頭蓋骨の大きさや形状では脳しんとうを引き起こすレベルを超えないことがシミュレーションで確認されたとのことだ。

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