リーディングビュー

コロナ外出禁止で騒音が減った結果、鳥のさえずりに変化が起きる

都市封鎖で騒音が減った結果、鳥のさえずりに質的変化が起きたそうだ(ナショナルジオグラフィック日本版)。

テネシー大学の行動生態学者リズ・デリーベリー氏は、長年スズメ目ホオジロ科の鳥「ミヤマシトド」を研究対象としてきた。同氏が興味を持っていたのは、ミヤマシトドの音声コミュニケーション能力にどういった影響を与えているかという点だ。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、サンフランシスコでも外出禁止が発令されたため、デリーベリー氏らは、人のいなくなった場所を対象にしてミヤマシトドのさえずりを録音したそうだ。

この鳥は

必ずピーピーという長い音から始まって一連の複雑なトリルで終わる。さまざまに変化するトリルの部分を比較できるため、理想的な研究対象となっている

のだという。

都市部のミヤマシトドは、仲間に声が伝わるよう大きな音量でさえずるという特徴を持つ。その代わり歌の質は低かったのだという。ところがパンデミック前とパンデミック中のさえずりを比較したところ、都会の鳥たちのさえずりの質が高くなり、声に多くの情報が込められるようになったとしている。また静かになったことで、従来の2倍もの距離で声が届くようになったとしている。

すべて読む | サイエンスセクション | 地球 | サイエンス | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
新型コロナと鹿せんべい。奈良公園のシカにさまざまな影響? 2020年09月28日
コロナワクチンによる需要増でカブトガニの生態系に危機 2020年07月17日
冷戦時代のコロナ偵察衛星によるデータを用いた生物多様性調査 2020年05月27日

  •  

台風に伴う竜巻の発生メカニズムが解明。新型のフェーズドアレイ気象レーダーのデータ解析で

気象庁気象研究所が9月29日、台風に伴う竜巻の発生メカニズムを解明したと発表した(気象庁気象研究所リリース日経新聞)。

2019年の台風19号接近時となる10月12日に市原市で発生した竜巻を、千葉市にある新型のフェーズドアレイ気象レーダーが捉えていたという。このとき得られた高頻度・高解像度のデータを元に解析を行った結果、発生メカニズムを掴むことができたという。

気象庁気象研究所のリリースによると、
  1. 台風の中心から400~500km離れた外側の降雨帯において、ミニチュアスーパーセルと呼ばれる竜巻を発生させやすい積乱雲が形成され、高度およそ1kmよりも上空にメソサイクロン(直径1.3~2.4kmの反時計回りの渦)を伴いながら、北西に進んでいた。
  2. 積乱雲の後面で形成された下降気流に伴って、メソサイクロンの下方に、直径1km未満の小さな反時計回りの渦が作られた。この渦は上方に進展してメソサイクロンと結合し、強化された。結合から強化に至る過程は1~2分という短時間で生じていた。
  3. 強化された反時計回りの渦は、さらに1~3分程度で下方に成長し、被害域にて地面に達する竜巻となった。

とのこと。台風によって発生していた積乱雲内に存在していた渦と、その下部で発生した小さな渦が結合した結果、小さな渦が急激に強くなって竜巻が発生したのだとしている。

すべて読む | サイエンスセクション | 地球 | サイエンス | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
カナダ、少年行方不明事件で朝4時に携帯電話向け緊急警報を発して苦情殺到 2018年05月25日
今度の「大人の科学マガジン」はトルネード加湿器 2015年11月19日
異常気象予測に向けた「スポッター」、日本でも導入へ 2014年02月27日
台風30号、アジア各国に多くの被害を与える 2013年11月13日

  •  
❌