潮汐ロックを起こした系外惑星、陸域が多ければ「ターミネーター・ゾーン」が生命に適した環境に
AC0x01 曰く、太陽よりも小さな赤色矮星を巡る太陽系外惑星は、液体の水が存在できる距離では恒星の重力の影響が強すぎて同じ面を恒星に向け続ける「潮汐ロック」と呼ばれる現象が発生してしまうが、そうした惑星においても、条件を満たせば昼と夜の境界線付近が生命に適した環境になるとの研究結果が発表された(Sorae, ナゾロジー, カラパイア)。
研究を行ったのはカリフォルニア大学アーバイン校などからなる研究チーム。潮汐ロックが発生している惑星では、永遠の昼の側が灼熱の世界に、永遠の夜の側は極寒の世界になってしまうと考えられている。一方で両者の境目である明暗境界線(ターミネーター・ゾーン)は適温の環境になるのではという予測がある一方、このエリアは長期的に安定して存続できないのではという見方もされていた。
今回の研究では水や氷の割合や大気圧、恒星からの距離など様々な条件を変えてシミュレーションが行われた。結果、地球と同程度の水があると、昼側で蒸発した水蒸気により温室効果が暴走してしまうなど、生命に不適であるとの結果が出された。一方で水が少ない環境であれば、恒星からの放射が増えても、境界線は0~50℃に保たれることが分かったという。
なお、夜の側に降り積もった水分が昼側に帰ってこないのではという懸念もあったが、それに対しても夜側に氷床が発達すれば、氷河として境界線に流れ込むことで、循環が発生するとの分析がなされている。氷床が十分発達できてかつ水が多すぎないことというのはなかなか微妙な条件そうだが、赤色矮星系は数が多いため、条件を満たす惑星はきっと存在するだろう。
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