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COVID-19の症状に似た胃腸炎等の死亡率が上昇していたという研究

東京大学の阿部計大氏らの共同研究グループは、日本におけるCOVID-19パンデミック初期の段階における、「適切な外来診療によって入院を防ぎうる疾患(Ambulatory Care Sensitive Conditions: ACSCs)」による入院患者の死亡率の変化を調査したそうだ(東京大学[PDF]JAMAネットワーク)。

研究結果によれば、ACSCsのうち急性疾患、例えば胃腸炎や脱水などの急性発症の疾患による院内死亡率は2019年以前と比較して71%に上昇。また、患者の病院到着後24時間以内の院内死亡率に関しても、87%と上昇していたことが判明したという。

この研究結果は、パンデミック期間中に多くはCOVID-19と似た症状を示すACSCsの急性疾患患者が、適切な外来診療や入院医療を受けられなかった可能性を示唆している。流行中の疾患と同様の症状を持つ患者に対しては、別の形で医療を受けられるようにするための体制が必要ではないかとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、

新型コロナウイルスが始まった2020年とそれ以前の2015年から2019年の、、「適切な外来診療によって入院を防ぎうる疾患 (Ambulatory Care Sensitive Conditions: ACSCs)」の転帰を比較した。

2020 年時点でのパンデミックによって、急性疾患(胃腸炎や脱水のような急性発症の疾患)による院内死亡率が 2019 年以前と比較して 71%(95%信頼区間:16–154)上昇しました。
また、患者が病院に到着してから 24 時間以内の院内死亡率が 87%(95%信頼区間: 19–196)上昇しました。
24 時間以内院内死亡例の入院病名を比較すると、急性胃腸炎や脱水、細菌性肺炎の割合が増加していました。
慢性疾患(うっ血性心不全や喘息のような長期管理が必要な疾患)による入院では死亡率や死亡数の変化が明らかではありませんでした。(東京大学のpdf、JAMA Netw Openの記事. 2023;6(6):e2319583. doi:10.1001/jamanetworkopen.2023.19583)

日本においてパンデミック初期の急性心筋梗塞や腹部緊急手術の成績を調べた研究では質が保たれていたことが報告されていた。( https://doi.org/10.1002/ams2.623
一方、発熱を伴い、新型コロナと区別しにくい疾患に関してはアクセスが悪かった。直接医療機関に受診する のではなく、保健所に連絡を取り、疫学的調査や PCR テストを受けることを推奨していた。だが、保健所への電話は繋がりにくくなり、厳しい PCR テストの適応条件(COVID19 患者との濃厚接触歴、発熱の持続、呼吸苦、2 週間以内の流行地域への旅行など)も相まって、多くの発熱患者が医療機関にかかれずに自宅で療養していた。発熱患者のように COVID-19 に類似した症状を呈している患者に対する入院医療の質やアクセスが特に低下していた可能性がある。

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