なぜ無効と判断されたフェニレフリンが市販のかぜ薬に使われ続けているのか
先日話題になったように、米国の市販のかぜ薬に含まれている成分であるフェニレフリンが、経口摂取において効果がないと米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会によって判定された。先の記事にもあるように、この成分は口から摂取する場合、ほとんど効果がないことが研究によって示されている。今ではフェニレフリンを無効な成分として市販薬から取り除くよう求める声が研究者などから上がっているという(ナショナル ジオグラフィック日本版サイト )。この無効な成分が今でも市販薬に使用され続けてきたのかについては、歴史的背景が影響しているそうだ。米国ではかつて、鼻づまり改善の飲み薬として三つの成分がGRASE(一般的に安全かつ有効と認められる)に指定され、市場で使用されていた。しかし、そのうちの一つである「フェニルプロパノールアミン」は副作用の懸念から市販薬から削除。もう一つの成分である「プソイドエフェドリン」は市販薬には含まれているが、乱用の懸念から大量の購入が制限された。そうした消去法の結果、米国では「フェニレフリンがより広く使われるようになったのだという。
関連ストーリー:
米FDAの諮問委員会、フェニレフリンを内服しても鼻づまり緩和の効果はないと判断
2023年09月16日

