中学も高校も休校解除で、一斉に動き出した。
特に受験生の中3と高3は「授業の遅れ」を取り戻して、例年通りの「受験対応ペ-ス」に乗ろうと懸命に努力している。
生徒も「現場=学校と塾」も必死だ。
その現場の努力も解らず、静大教育学部準教授がピント外れな提案を朝日新聞静岡版に投稿している。
授業が遅れているので、「大学入試の出題範囲を高2内容に限定すべき」「高校入試の内容も中2内容に限定すべき」だと、寝ぼけた事を言っている。
①中学の「数学と理科」は高校内容に直結する重要単元を全て中3で履修する。
この部分の問題演習を入念にやらないと、高校入学後に即、学習が停滞する。前に一歩も進めない。
数学の「2次関数」「三平方の定理」「円の性質」、理科の「運動とエネルギ-」「イオンの性質、酸とアルカリ、電気分解と電池」が理解不足だと、高校はその補習をしてからでないと高校内容に進めない。
②高校の物理「単振動、円運動、万有引力、電流と磁界、原子の構造」、化学の「反応速度、化学平衡、電離平衡、無機化学、有機化学、高分子化学」は全て高3の履修内容だ。
この単元の未修者や理解不足の新入生が大学の理系学部に入学してくると、大学は全くお手上げで、進級は不可能なため大量の留年生を出す。
このような現場の混乱も解らずに、余計な口出しはするなと言いたい。
文部科学大臣も同様な発言(入試の範囲を高2、中2までに限定する)をしていたが、ことの重大さに気がついて以後、関連発言はしていない。
共通テストを作成する「大学入試センタ-」も「共通テスト問題はすでにほぼ完成しているので、変更は不可能だ。」と突き放している。
たしかに「授業は遅れている」が「学習は遅れていないどころかむしろ家庭学習時間が多いので、進んでいる。」のが実態だ。