清水東高は2020年卒業生および浪人生の両方で、「東大合格者がゼロ 京大は1名だけ」だった。
清水東高、とくに理数科優秀者の凄さと、東大京大の現役合格者数の多さに、いつも畏れの念を持っていた。
特に附属中から清水東理数科を受ける際は、附属中教師と理数科教師の間で「事前調整」がなされて、学調得点と内申点でほぼ合格確実の「密約」が成立していた。その数字をもとに新星ゼミでも受験可否を判断していた。だいぶ以前のことで、今は「密約」はやっていない。
清水東高理数科の大学入学実績は、高校受験生の「玉の良さ=地頭の良さ」に支えられていた。
ところが近年「理数科はダメもとで受けた」附属中生がほとんど合格するのを目の当たりにして、清水東理数科の没落を確信した。
今回の東大合格者ゼロは例外的な事件ではなく、理数科生徒の資質が大きく低下したことが原因である。
したがって来年、再来年に多少の持ち直しはあっても、長期低落傾向は変わらない。
問題なのは、静高も同じ長期低落傾向にあり、振り向けば清水東が後ろに迫っているのだ。
以前に「清水東の東大合格者ゼロと静高の東大理系現役合格ゼロのどっちが早いか」というブログを書いた。その時は「残念ながら静高のほうが危うい」と書いておいた。
すると今年、静高も東大理系現役合格者はかろうじて1名を確保しただけで、タッチの差だった。
なぜ両校そろって長期低落傾向にあるのか。その元凶は「教師が所詮は公務員」だということだ。
今年卒業した静高生の保護者でPTA(保護者会)の役員をしてきた方の口から出たのが「静高の教師は所詮は公務員だ。まわりと違ったことをやろうとしない。」という言葉だ。
大学入試の環境は「中高一貫私立校」をリードオフマンとしてにどんどん変化している。
変化とは日々進化しているという意味だ。
静高の大学入試体制は全く進化していない。「茹でガエル状態」で浸かっている水がどんどん熱くなっているに、逃げようともしないで死んでいく愚かな蛙だ。
実は公務員だからダメだというのは多少乱暴で、静岡県以外の東京都、神奈川県、埼玉県などの公立高校は急速に合格実績が回復してきている。公務員でもやればできるのだ。
ではどうするか。関東圏の公立高校復活の理由は
①入試を重点指定校用の「発展問題」で行っていることだ。まず入試を「適性検査」とはっきり位置づけて、「思考力」と「処理力」のチェックをしている。
初めから着いていけないと分かっている生徒は入れない。
②進学重点校の教師を「公募」して腕に覚えがある教師、やる気のある教師を重点校に結集している。
その反対をやっているのが静岡県で、静高では信じられないことが起こっている。
完全に「授業崩壊」を起こしている無能数学教師(生徒の発言まんま)を、最重学年の高3生理系クラスの担当に着けたりしている。
③公立高校でも「中高一貫高校やクラス」を積極的に増やしている。まだ進学実績には大きく貢献するところまできてはいないが、それも時間の問題だ。
公立中高一貫校の抜群のパ-フォマンスは県立浜松西高の躍進をみればよく分かる。
とくにこの中高一貫校への転換が大きなカギになる。
一足先に「奈落の底に落ちた」清水東高のほうが、中高一貫に踏み切る可能性が高い。
清水東に先手を打たれて旧態依然のままだと、他地域の公立高校が一斉に中高一貫校へと転換し始めて、静高は乗り遅れそうだ。
かつて清水東理数科の成功を目の当たりにして、静岡県下に「雨後の竹の子」のように理数科ができた。静高はなんだかんだと言って踏み切れなかった。
さあ、ここで決断するのはだれの責任かな。静高校長では無理だ。
川勝知事がまた教育長のけつを叩いてやってくれると良いのだが。