今日の朝日新聞朝刊に元ヤクルトスワロ-ズの名ショ-ト宮本氏の話が載っていた。
彼の講演では毎回必ず「昔はこのように教えていたが、いまでは、....」という話が出てくる。
この手の話は最近よく聞くが、最初に言い始めたのが元ジャイアンツのエ-ス桑田氏である。
彼はプロ引退後早稲田大学の大学院に学び、科学的な野球理論の論文を書いて修士号を取っている。
投手なので投球理論かと思いきや、彼の話は守備や打撃についても論理的に追及していて、おもしろい。
旧来の指導方法を大きく覆していて、野球の指導理論も日々進化しているのがわかる。
勉強法や学習法の理論も本来は、日々進化すべきものだが、教科書の内容も指導要領も大した進化や進歩が見られない。
学校の教室での指導もほとんど同じだ。塾も補修塾が多いので学校の停滞と歩調を合わせている。
幸い附属中学には「授業計画書=シラバス」というものがないので、生徒たちが勝手にテ-マを決めて学習している。そのため新星ゼミとしても自由にカリキュラムを決めてどんどん先行学習ができる。
先行学習といっても単にペ-スが速いのではない。
その本質は「6年間の全体のカリキュラムを俯瞰してつながりの一貫性を追求する」ことだ。
6年間の新星カリキュラムの中で進化が著しいのはやはり高校課程の内容で、特に数学や物理化学は教材がどんどんと進化していく。大学入試共通テストの影響が大きいためだ。
2021年1月実施予定の共通テストでは、数学内容の変化が特徴的だ。
その特徴の中で注目すべきは
①高校数学に限定せず、「中学の数学内容も含めた中高一貫性のある問題」を出す。
②日常生活に見られる事柄を取り上げて、「日常的課題を数学的手法で解決する問題」を出す。
文部科学省は、「プレテストと呼ばれる共通テストの予行演習」を行って問題の見本を提示している。
新星ゼミではその全科目全問題を授業に使って生徒に解かせたが、「中学生にも余裕で解ける問題が多くて」驚いた。
大学入試問題を、中学生に中学数学の知識を使って解かせるのは、珍しくはない。
昔から灘中や開成中などではよくやっていたことだ。
特に灘中高は数学教師が中1から高3まで持ち上がりで教えるので、前の年に高3生に教えた内容を中1にも理解できるように翻訳して教えていた。その昔、何人もの灘高OBから聞いた話なので本当だ。
そのためには、中学高校数学内容の全体に精通していないと、対応できない。
中学数学のどの単元を、高校数学のどの単元に結びつけるのか、という洞察力も必要だ。
続く。