数学の前期評価点は全員が5だが、円の証明問題にはまだ解答能力に個人差がある。
その差とは
①入試の円証明問題には、必ず解答が複数用意されている。
その中でベストアンサ-を見つける能力に個人差がある。
これは男女差ともいえる能力だ。
②ベストアンサ-とは最もシンプルで、解答行数が短いものだ。
解答例1番から5番があるとして、採点者の手元にある模範解答例には5通り以上の模範解答例が用意されている。
その順番はベストアンサ-、次善の解答、次々善の解答、まあまあの解答で間違ってないが稀な方法、ほとんど解答例がないので答案審査会議に回る解答、の順だ。
③最もシンプルなベストアンサ-は、採点者も反射的に丸を付けてしまうので、細かなミスも見逃される。
2番目以降は、細部までの点検が徐々に細かく慎重になるので、減点されやすい。
長い過ぎる証明は汚く、読みにくい。
ベストアンサ-を見つけられるかどうかの差は、どこから生まれるのか。
証明のアイデアが浮かんだとき、すぐに書き始めてしまう生徒は、ベストアンサ-になりにくい。
アイデアが浮かんだときに、頭の中で「筋読み」という論理の組み立てが完了し「整いました」という状態で書き始めるのが良い。
「筋読みの途中で、長いのでベストアンサ-ではない」と判断して次のアイデアで筋読みをしてみる。
それもベストでなければ、さらに次のアイデアを試す。
3回ぐらいアイデアを頭の中で試してみて、ビンゴ、これが最もシンプルでベストの証明だ、と判断したら書き始める。
この時、筋読みの途中で書き始めると、答案を書いたり消したりして回答欄を汚くするので、時間のロスである。採点者の印象も悪い。
男女差は、はっきりと出る。
男子は、頭の中での「筋読み」が比較的得意で、いくつかのアイデアを頭の中で、試してベストアンサ-が書ける。
女子は、とにかく最初のアイデアにしがみつく。
途中で、別のアイデアに変えるという事をしない。
そのアイデアが、優先順位5番目の最悪手であっても、とにかくがむしゃらに突き進む。
困るのは、数式を使う証明が得意なので、角度の計算式がずらずら続いて、回答欄いっぱいまで埋め尽くす生徒だ。
ひどい時は回答欄をはみ出す。
これは減点される。
無駄に長い証明答案の致命傷は、解答完了後に見直し、再点検に時間がかかり、ミスを見逃しやすい点だ。
自分はミスを見つけにくいが、採点者は長い証明ほど入念に点検するので、ミスを見つけて減点がかさなる。