英鉄道各社のWebサイト、フィリップ公への弔意を表すグレースケール化がアクセシビリティに配慮していないと批判される
headless 曰く、フィリップ公への弔意を表すため英鉄道各社がWebサイトのグレースケール化したところ、予約操作が困難になったと視覚障害者から苦情が出てグレースケール化を中止したそうだ(The Guardianの記事、 The Registerの記事)。
鉄道各社の列車検索・予約画面ではもともと目立つ色が使われていたボタンなどが淡いグレーの目立ちにくい色になり、視覚に問題がなくても操作性が低下していた。自身も色覚特性を持つユーザーエクスペリエンス(UX)エージェンシーVERJのデザイナー Mikey Stillwell氏によれば、アクセシビリティの観点では十分なコントラストが確保されているため大きな問題はないが、UXの観点では問題があるという。通常のUIでグレーは無効や選択不可などを示すうえ、グレースケールでは重要性のヒエラルキーが表現できないとのこと。
National RailやNorthern、CrossCountryがグレースケール化していた時のトップページはInternet Archiveに保存されている。いずれも列車検索・予約フォームがグレースケール化されていたのは同じだが、National Railの場合はスクリプトがページ全体をグレースケール化する仕組みで、コンテンツブロッカーを使用すると元の色で表示される。一方、Northernは通知などがグレースケール化の対象外になっており、CrossCountryではグレースケール化を切り替える色付きのボタンが用意されていた。また、直接列車を運行しないNetwork RailのWebサイトも一時グレースケール化されていたが、現在は通常の配色に戻っている。
大ロンドン庁のWebサイトは現在もグレースケール化されており、ロンドン市長事務局ではWebサイトのすべての要素についてはっきりとしたコントラストが得られるよう、徹底的なテストをしているので問題ないとの考えを示しているという。大ロンドン庁のように読み物中心のWebサイトではグレースケール化の影響が小さいとみられる。なお、英王室のWebサイトや英政府のWebサイトはモノクロ要素を効果的に使っているものの、全体はグレースケール化されていない。
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