NASAの超大型ロケット「SLS」、エンジン燃焼試験に挑むも予定時間に達せず停止
NASAがアルテミス計画に向けて開発を進める超大型ロケット「SLS」のエンジン燃焼試験が16日に実施されたが、目標としていた8分間に届かず、1分強でエンジンが停止してしまうトラブルに見舞われた(時事通信, 宙畑の記事, Slashdotの記事, Ars Technicaの記事)。
今回実施されたのは、SLSのコアステージの地上試験「グリーン・ラン」の最終段階にあたる「ホット・ファイア試験」。試験ではスペースシャトルでも用いられたSSMEが4基用いられた。NASAのブライデンスタイン長官は「燃焼時間は予定に満たなかったが、カウントダウン、エンジン点火には成功しており、計画前進に向け貴重なデータを得られた」として、早期に原因を特定して、再試験の必要性も含め今後の方針を決めるとしている。
ただし、今回の試験は本来は不具合が出ないはずの最終検証に近い位置づけのものとの話もあり、このトラブルにより2021年に予定されていたアルテミス計画の初打ち上げがさらに遅れる可能性が濃厚なことから、既にスケジュールも予算も大幅に超過しているSLSに政権交代に伴う見直し論が強まる可能性もある。
すべて読む
| サイエンスセクション
| NASA
|
関連ストーリー:
NASA監察総監室曰く、2024年中に人類を再び月へ送るというアルテミス計画のスケジュールは非現実的
2020年11月23日
2024年の月旅行、何を持っていく?
2020年10月11日
NASAの有人打ち上げ対応ロケット「SLS」のコア部分が完成、実際にタンクを破壊する耐久実験も実施
2019年12月17日
米副大統領、2024年までに宇宙飛行士を再び月に送ると宣言
2019年03月29日
NASA高官曰く「民間の超大型ロケットが飛ぶならSLSは中止する」
2018年11月21日
NASA、火星旅行用のロケットエンジンの燃焼テストを実行、535秒の噴射に成功
2015年08月19日