ノーマルビュー

NASAのボイジャーミッションチーム、スラスターとソフトウェアパッチに注力

著者:nagazou
2023年10月28日 08:05
headless 曰く、

NASA のボイジャーミッションを担当するエンジニアがスラスターの機能維持とソフトウェアパッチに注力しているそうだ (NASA JPL のニュース記事Ars Technica の記事)。

ボイジャー 1 号・2 号のスラスターは機体を回転させて通信用のアンテナが地球に向いた状態を維持するのが主な用途だ。細い推進剤注入チューブの内部では、数十年にわたるミッションで噴射時の推進剤残留物の蓄積が顕著になっている。推進剤注入チューブが完全に詰まる時期は予想できないが、スラスターの寿命を延ばすべく 1 回の噴射による回転を 1 度近く大きくするためのコマンドを 9 月と 10 月に送信したそうだ。回転を大きくすることでスラスターの噴射時間が長くなる一方で、噴射回数を減らすことができる。これにより科学データの一部が失われる可能性もあるが、より多くのデータを時間をかけて地球に送信できると判断したとのこと。

ソフトウェアパッチは姿勢制御装置 (AACS) の問題発生を防ぐためのものだ。ボイジャー 1 号では 2022 年に AACS の問題によるデータ化けが発生した。調査の結果 AACS が何年も前に機能を停止したオンボードコンピューターを通じてテレメトリーデータを送信しようとしたためだと判明したが、誤動作の原因や再発の可能性は不明だ。ソフトウェアパッチはこれを防ぐものだという。ボイジャー 1 号・2 号はそれぞれ地球から 150 億マイル・120 億マイル離れた位置にあり、パッチを送信するには 18 時間以上を要する。他のどの宇宙機よりも地球から離れた位置にあるボイジャー 1 号のデータは特に価値が高いため、ボイジャー 2 号が先にパッチを受信して実験台となる。

チームはパッチのアップロードと確認を 10 月 20 日に実施し、問題がなければ 10 月 28 日にコマンドを送信してパッチが計画通り動作しているかどうか確認するとのことだ。

すべて読む | ITセクション | 通信 | ソフトウェア | 宇宙 | IT | NASA | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
NASA、ボイジャー2号との通信を再確立 2023年08月06日
ボイジャー2号、3か月近く地球と通信できない状態に 2023年08月04日
NASA、ボイジャー2号の電源安全装置を無効にして科学機器用の電源確保 2023年05月03日
米探査機ボイジャー1号、状態を示すデータの一部に問題 2022年05月25日

国際チェス連盟のトランス女性の公式戦出場禁止で男女格差議論が起きる

著者:nagazou
2023年10月28日 07:03
国際チェス連盟(FIDE)が8月にトランスジェンダー選手に対する新たな方針を導入したことで、ボードゲーム界における男女格差についての議論が起きている。この新たな方針ではトランスジェンダー女性は、当面の間、公式の女子大会には出場できないとしている(AERA dot.)。

チェス競技では性別によりルールが異なる部分が存在する。男女間の身体能力の差が影響しない「頭脳戦」であるはずのチェスにおいて、なぜ性別に関するルールが存在するのか。一部の選手やファンからはこの格差が女性を軽視するものだと受け取られており、批判の声が上がっているとされる。

しかし、日本チェス連盟によると「男女にレベルの差があるのは事実」との回答があったという。チェスの評価に使われる「レーティング」指標によれば、各国の男女のトッププレイヤー間には平均で約300ポイントの差があり、これは男性の勝率が約80%になるという。FIDEの新方針は、この数値上の実力差を考慮している可能性が指摘されている。

男女の実力差が存在する原因に関してははっきりとは分かっていないが、競技者の人口が男性に比べて少ないことや、心理学的要因が影響している可能性が指摘されている。

すべて読む | ゲーム | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
戸籍上の性別変更に対し、生殖能力なくす手術が必要な規定は「違憲」と最高裁が判断 2023年10月26日
厚労省、「体は男性、心は女性の者が女湯に入らないようにする必要ある」と都道府県に通達 2023年07月03日
pixivでトランスジェンダー社員に対するセクハラ訴訟、pixiv側は原告の訴えをすべて認める 2022年09月14日
米ミシシッピ州、女性スポーツにトランスジェンダー選手の参加を禁止する法案 2021年02月18日
トランスジェンダーの役はリアルでトランスジェンダーでないとダメ? 役者が降板する事態に 2020年07月14日

感情のコントロールが苦手な幼児は特定の腸内細菌を多く持つ

著者:nagazou
2023年10月28日 06:09
京都大学の明和政子教授らの研究チームは、感情のコントロールが苦手な幼児に特定の腸内細菌が多いことを発見したとする論文を発表した。腸内細菌は食習慣に影響を及ぼし、3~5歳の幼少期に形成され、生涯変わらない可能性があるとされる(サイキンソーリリース共同通信)。

研究では、全国の保育園や幼稚園に通う3~4歳の257人を対象に、腸内細菌や食事摂取状況、偏食の有無を調査した。さらに幼児の日常の問題行動に関する評価尺度を用いたアンケート調査も行われた。その結果、感情を抑制する認知機能に発達リスクを有する幼児の腸内細菌叢において、Actinomyces属とSutterella属の相対量が高いことが示されたという。このリスク群では緑黄色野菜の摂食頻度が低いこと、偏食の割合が高いことも分かったとしている。この結果から、幼少期の食習慣が脳の発達に影響を及ぼす可能性があると研究チームは指摘している。

すべて読む | サイエンスセクション | サイエンス | 医療 | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
一卵性双生児の宇宙飛行士を対象にした長期の宇宙滞在における生物学的変化の研究、論文が発表される 2019年04月14日
寄生虫が体重増加を抑制するメカニズム 2019年04月11日
除草剤「ラウンドアップ」がミツバチ大量死の原因との研究結果が発表される 2018年10月02日
長期間の宇宙滞在、腸内細菌のバランスが変化する一方で多様性は変化しない 2017年02月05日

月の推定年齢は44億6000万歳?

著者:nagazou
2023年10月28日 05:35
学術誌「Geochemical Perspectives Letters」に10月23日付けで発表された論文によると、月の年齢に関して新たな研究によって約44億6000万歳と判明したそうだ。これまでの定説よりも約4000万年古いことが分かった。この発見は、アポロ計画によって持ち帰られた月の岩石サンプルを調べ直すことによって得られたという(Geochemical Perspectives Lettersナショナル ジオグラフィック)。

月の年齢を特定するために使用された鉱物は、ジルコンと呼ばれるもので、ジルコンの結晶は、何十億年にもわたって風化することなく、それが誕生した当時の化学的、地質学的な情報を保持しているという。今回の研究により、月が形成された約44億6000万年前は、太陽系が誕生したとされるおよそ45億7000万年前により近い時期であることが分かったとされる。

月が固まった時期が特定されれば、将来の研究者が月の進化をモデル化する際の基準点にできる。月がなぜ今のような姿をしているのか解明するうえで役立つとしている。

すべて読む | サイエンスセクション | サイエンス | | この記事をTwitterでつぶやく この記事をFacebookで共有 この記事をGoogle Plusで共有 このエントリーをはてなブックマークに追加

関連ストーリー:
中国の次世代有人宇宙船と月着陸船の原案が公開。2030年までに着陸目指す 2023年09月06日
インド、チャンドラヤーン3号の月面軟着陸に成功 2023年08月26日
ロスコスモスの月探査機 Luna-25、着陸前の軌道変更失敗で月面に激突か 2023年08月20日
JAXAが月探査機「OMOTENASHI」不具合の調査結果を報告 2022年12月29日

❌