鼻の詰まった人のくしゃみは飛沫の飛距離が60%以上伸びるという研究成果
鼻の詰まった人がくしゃみをすると、詰まっていない人の場合と比べて飛沫の飛距離が60%以上伸びるという研究成果をセントラルフロリダ大学の研究チームが発表している(UCF Todayの記事、 論文)。
研究では3Dモデルと数値シミュレーションを用い、生理学的な違いによるくしゃみの飛距離や方向、飛沫の大きさなどを調査した。モデルは鼻詰まりの有無と歯の有無を組み合わせた4種類。唾液の濃度(粘度)による違いについても3段階で調べている。このような条件で研究が行われるのは初めてだという。
鼻詰まりや前歯はくしゃみによる気流の速度を高め、飛沫をより多く生成させたり、飛距離を伸ばしたりする。くしゃみから5秒後の飛距離が最も長かったのは「鼻詰まりあり+歯あり」で、ベースラインの「鼻詰まりなし+歯あり」と比較して60%以上長く、1.83m離れた位置での飛沫量は300%多かったという。一方、歯がない場合は歯がある場合と比べて鼻詰まりの有無による飛距離の変化が小さく、飛沫の量も少なくなるとのこと。
唾液の濃度は男性よりも女性の方が高く、病気などによるストレスを受けると濃度が高くなることが知られている。濃度が高くなると飛沫の数が少なく、粒子が大きくなる。その結果、ストレスを受けていない女性はストレスを受けていない男性よりも空気感染の病原体を伝染させる可能性が低く、病気の人が伝染させる可能性はさらに低くなる。病気の人は鼻が詰まらないよう頻繁に鼻をかむなどすることで、スーパースプレッダーになることを避けられるとのことだ。
すべて読む
| サイエンスセクション
| サイエンス
| 医療
|
関連ストーリー:
カリフォルニア州、バルブ付きマスクを禁止
2020年05月13日
トランプ大統領が有望視する抗マラリア薬、重症患者への効果には疑問符
2020年04月16日
WHO、マスクの使用方法についてのガイドラインを公開。一般的に健康な人はマスク不要
2020年03月03日
水瀬名雪ちゃん(Kanon)大喜び、人間が猫アレルギーにならない「猫用ワクチン」が開発される
2019年08月30日
インフルエンザウイルスは通常の呼気にも咳やくしゃみと同じくらい含まれる
2018年01月20日