
しんざき氏が書いた『エンジニアをしていると、世間には「面倒な手続きほど価値がある」と考える人が、けっこういるとわかる。』という記事が興味深い内容となっている。
内容としては、同氏がある企業の社内業務システムのリプレースのプロジェクトに配属されたことから始まる。顧客からの要望は、本来なら日次で動かさないといけないバッチ処理が24時間で終わらないため、システムを高速化してほしいという趣旨だったようだ。
時間の掛かる処理中に発生した新たなデータは、Excelで入力しておいて、後から手動で再入力するなどの工程が発生、しかも複数の人が別々のExcelを作って後からそれを統合しているのでミスが発生していたという。ミスを確認するための人力チェック体制まで構築されていたという。企業のシステム系にありがちな複雑なフローを、手作業などを経由して無理矢理複数つなぎ合わせた構造になっていたようだ。
良くある話ではあるのだが、顧客側からの要求はこうした面倒かつ複雑なフローは維持したまま、処理時間だけを短縮してほしいという要望だったという。しかも予算がないわけではなく、システムはフルスクラッチが前提の案件で。なぜ顧客側から複雑なシステム改善要求が出てこないのかをヒアリングしたり、プロジェクトチーム内で議論した結果、
現状のシステムで複雑な仕事を丁寧に回せる人が評価されてリーダーになっていて、その人が今のフローを変えることを望まなかった
との結論(元記事では複数の理由が記述されているが)に至ったようだ。しかも、チームがヒアリングしたのがこの「今のフローを丁寧に回すことで評価されたリーダー」だったことから、プロジェクトはフローを変えること自体を拒絶されてしまった模様。最終的には経営陣を交えて不効率なフローを廃してシステムまるごとリプレースを通したが、そのリーダーは最終的には退職してしまったらしい。
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