🤖 AI Summary
**寒冷蕁麻疹(Cold urticaria)まとめ**
- **概況**
- 寒さに対して免疫系が誤作動し、皮膚にじんましん・腫れ・痛み、時に倦怠感・発熱・関節痛といった全身症状が現れる。重症例ではアナフィラキシーショックを起こすこともある。
- 発症率は約1万人に6人(0.06 %)で、女性は男性の約2倍、平均発症年齢は20代前半。2歳児の症例も報告されている。
- **原因とタイプ**
- **原発性寒冷蕁麻疹**(全症例の約95%)は原因不明だが、肥満細胞の活性化とヒスタミン放出が中心メカニズム。
- **二次性寒冷蕁麻疹**(約5%)はエプスタイン・バール・ウイルス、HIV、C型肝炎ウイルス、リンパ腫などの基礎疾患に伴う。
- **発症メカニズム**
- 皮膚が冷やされると自己アレルゲンが認識され、肥満細胞がヒスタミンを大量放出。血管拡張と血漿漏出により腫れやかゆみが生じ、実際の病原体防御とは無関係な過剰反応となる。
- **診断**
- 前腕に氷を当て、除去後の皮膚反応を観察する「氷テスト」が標準。約20%の患者でアナフィラキシーが誘発されるため、医師の管理下で実施する必要がある。
- **治療・対策**
- **抗ヒスタミン薬**:標準用量では効果が不十分なことが多く、最大4倍の高用量が必要な例も。鎮静作用のある薬は服用時に注意。
- **副腎皮質ステロイド**:有効だが長期使用は体重増加・消化不良・気分変動等の副作用がある。
- **オマリズマブ**(抗IgE抗体):肥満細胞活性化を抑制し有効と報告。
- **脱感作療法**:低温に徐々に曝露し、ヒスタミン放出を抑える方法。小規模研究だが効果が示唆されている。
- **臨床上の注意点**
- 手術中の麻酔による体温低下や、冷水泳、冷たい食べ物・飲み物の摂取はリスク要因。
- 気温が低くならない温暖地域では診断漏れが起きやすく、実際の患者数は報告より多い可能性がある。
**結論**
寒冷蕁麻疹は単なる不快感に留まらず、適切な診断と治療が行われなければ命に関わる危険がある疾患です。冷たい環境にさらされる際は自己管理と医療機関での適切な評価・治療が重要です。
特定の食品や花粉に対してアレルギーを起こす人がいることはよく知られていますが、一部の人々が「寒さ」にアレルギー反応を示すことはあまり知られていません。「寒冷蕁麻疹(じんましん)」とも呼ばれる寒さアレルギーについて、イギリスのランカスター大学で解剖学教授を務めるアダム・テイラー氏が解説しました。
続きを読む...