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中国の月探査機「嫦娥5号」、月面からのサンプルリターンに成功

2020年12月18日 14:03
AC0x01 曰く、

12月頭に着陸成功とサンプルの採取開始が報じられた中国の月探査機「嫦娥5号」だが、その後の月面離陸と月周回軌道でのランデブーにも成功し、17日に中国の内モンゴル自治区へのサンプル回収を果たした(中国網の記事, CNNの記事, 朝日新聞の記事)。

月からのサンプルリターン成功は米国や旧ソ連に次いで3カ国目で実に44年ぶりとなる。回収されたサンプルは2kgほどだが、嫦娥5号が着陸したのは「嵐の大洋」と呼ばれる地域にある火山「リュムケル山」で、アポロ計画やルナ計画と比べて若い年代の地層であることから、新たな知見が得られるのではないかと期待されている。

なお、中国は今後2023年に嫦娥7号、前後するが2024年に嫦娥6号をそれぞれ月の南極付近に送る計画があるとのことで(マイナビの解説記事)、米のアルテミス計画と並行して中国による月探査が進んで行くことになりそうである。

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Starship試験機が初の高高度飛行、打ち上げから再突入までは成功。ただし着陸は失敗

2020年12月11日 08:04
AC0x01 曰く、

米宇宙企業のSpaceXは9日、開発中の超大型宇宙船Starshipの実機サイズ試験機「Starship SN8」の最初の高高度飛行試験を実施した(飛行動画, Space.comの記事)。

8月に高度150mの飛行をしたSN5は、まだノーズコーンが取り付けてられていないなど宇宙船には見えない姿だったが、今回のSN8はエンジンが3基のみであるものの、ノーズコーンも翼も付いた完全な形をしており、まさに銀色の宇宙船といった容貌となっている。

飛行試験では、打ち上げられた宇宙船は高度12kmに到達後、胴体を横にするような姿勢に変更し、翼を使って姿勢を保ったまま再突入を行い、着陸する寸前にエンジンを逆噴射して姿勢を戻す運用が取られた。宇宙船は無事に姿勢を戻して垂直に降下したものの、減速が足りず、着陸成功とまではいかなかった。しかし既に原因も特定されているようで、大きな成果が得られたといってよさそうだ。

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Starlinkのパブリックβの案内が送付される、アンテナ499ドルで月額99ドル

2020年10月28日 14:05
AC0x01 曰く、

米宇宙ベンチャーのSpaceXが年内の商用サービス開始を目指すインターネット衛星サービス「Starlink」の、パブリックベータテストの案内がついに送付され始めたことが報告されている(Drive Tesla Canadaの記事)。

第一報を伝えたのはRedditのユーザーで、そこには送付されたEメールのスクショと共に、
・回線速度 50Mbps ~ 150Mbps
・レイテンシ 20ms ~ 40ms
・フェイズドアレイアンテナとルーターが499ドル
・月額99ドル
といった情報が記載されている。

またApp Storeに回線セットアップ用のStarlinkアプリが公開されたことも報告されている。SpaceXは10月にはStarlink衛星を3回打ち上げており、打ち上げ回数は計15回、衛星数は約900機に達している。サービス開始の日は近そうである。

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NASA探査機「オシリス・レックス」が小惑星へのタッチダウンに成功

2020年10月22日 14:35
AC0x01 曰く、

2016年に打ち上げられた小惑星からのサンプルリターンを目指すNASAの探査機「オシリス・レックス (OSIRIS-REx)」が、米東部時間20日夕方に、目的地である「ベンヌ」へのタッチダウンに成功した(NASAのプレスリリース, 毎日新聞の記事, NHKの記事, Slashdotの記事)。

オシリス・レックスは日本では米国版「はやぶさ」としても知られる探査機で、日本のはやぶさ同様に小惑星へのタッチダウンを行い、サンプルを回収することを目的としている。一方でサンプルの採取方法には、接地後に窒素ガスを地表面に吹き付け、舞い上がった砂粒や小石を採る独自の方式を採用していた。

なおタレこみ時点では、タッチダウン自体は成功が確認されているが、実際にサンプルが採取できたかはまだはっきりしておらず、確認には今後数日を要するとのこと。ベンヌも事前の想定より岩が多く、着陸地の選定は難航したが、最終的に「ナイチンゲール」と名付けられたクレーターからの採取が試みられた。地球への帰還は2023年9月を予定している。

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ロシア、1段目を垂直着陸する新型ロケット「アムール」の開発を発表

2020年10月19日 14:36
AC0x01 曰く、

ロシアの国営企業ロスコスモスは10月5日、1段目の再使用によりコスト低減を図る新型ロケット「アムール」の開発を発表した(マイナビの記事)。

「アムール」は燃料に液化天然ガス(メタン)を採用する中型の二段式ロケットで、名前は中ロ国境を流れるアムール川に由来する。米SpaceX社のファルコン9ロケットと同様に1段目を垂直着陸させて再使用することを目指しており、再使用で10.5t、使い捨てで12.5tの打ち上げ能力を持つとされる。1段目機体にはファルコン9と同じく着陸脚や格子状のグリッドフィンも搭載され、1段目は最低10回、将来的には100回の再使用を行いたいとしている。

初打ち上げは2026年の予定。開発費は700億ルーブルの見込みで、機体の簡素化や打ち上げの自動化と合わせて、打ち上げ費用を2200万ドルまで削減することを目指しているとのこと。

ただし、ロシアでは現在「ソユーズ5」「アンガラ」の2系統のロケット開発が(たびたび遅延しつつも)進んでおり、さらに「ソユーズ6」の開発も検討されていることから、アムールが計画通りに開発されるかはまだ未知数とも分析されている。なお、ロシアが同種の方式を採用したことについて、SpaceXのイーロンマスクCEOは「これは正しい方向への第一歩だが、2026年なら完全再使用を目指すべきだ」との強気のツィートを行っている。

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日米英など8か国、将来の宇宙活動の基本原則を定めた「アルテミス合意」に署名

2020年10月15日 14:06
AC0x01 曰く、

日本や米国、英国など8か国は14日、月や火星などの宇宙探査や宇宙利用に関する新たな基本原則を定めた「アルテミス合意 (Artemis Accord)」に署名した(NHKの記事, 日経新聞の記事, Engadgetの記事)。

「アルテミス合意」は、NASAが2024年の有人月探査を目指して進めている「アルテミス計画」に向けて、宇宙空間での活動の基本原則を定めたものだという。1967年に制定された宇宙条約を強化するものとなっており、法的拘束力はないものの、宇宙の平和利用や透明性の確保が求められている。宇宙資源の扱いについても定められており、各国が自由に資源の採取や利用を行う権利があるとする一方、他国への有害な干渉を防止することも求めている。またアポロ計画の着陸船などの歴史的遺産の保護にも触れられている。

今回署名したのは、合意を主導した米国の他、日本、英国、イタリア、カナダ、オーストラリア、ルクセンブルク、アラブ首長国連邦 (UAE) の計8か国。NASAは今後数か月から数年のうちに多くの国が協定に署名すると述べている。

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宇宙ベンチャーが高高度気球により「雲の遥か上を滑空する水戸納豆」を撮影

2020年10月6日 16:01
AC0x01 曰く、

茨城県発の宇宙ベンチャーであるスペース・バルーン株式会社(本社:水戸市)は9月21日、関東沿岸・茨城県沖では初となる、高高度気球による成層圏飛行実験に成功したことを発表した(プレスリリース, Soraeの記事)。

関東沖ではこれまで⾼⾼度気球による⾶⾏実験が困難とされていたが、今回は地元自治体との協力の下、茨城県⼤洗町より高高度気球の打ち上げならびに着水に成功したという。同社は今後この成果を元に、「スペースバルーン・フォトサービス」と題した宇宙撮影サービスを、1組50万円で提供していくとしている。

同社のプレスリリースには飛行実験で撮影された成層圏から見た美しい画像が掲載されている…のだが、実験の被写体として選定されたのがご当地の水戸納豆(藁入り)であったため、大変シュールな光景となってしまっている。タレこみ子ははじめ、納豆に見えるこれは何だろうと真剣に悩んでしまった。納豆だそうである。

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Blue Originが「軌道上生活の実現に向けたスタッフ」を募集中

2020年9月25日 18:03
AC0x01 曰く、

Amazonのジェフ・ベゾス氏の宇宙ベンチャー企業Blue Originが、「軌道上の居住地の定式化」を中心とした取り組みをリードする人材を募集する求人広告を出しているらしい(求人広告, TechCrunchの記事, SpaceNewsの記事)。

求人広告によれば「何百万人もの人々が宇宙で生活し、働く」という最終的なビジョンの策定を担当する人材が求められているとのことで、担当業務は

Blue Originの軌道上居住空間ラインの設計リーダーとして、技術コンセプト、製品戦略、ビジネスケース、顧客関係、市場形成のアウトリーチ、産業パートナーシップ、実装アプローチ、サプライチェーンの開発をリードしていただきます。

となっているとのこと。Blue Originは以前にも人類が軌道上で生活することを目指すことを表明しており(過去記事)、今回の構想もISSのようなステーションとは根本的に異なる、宇宙飛行士以外の商業目的のユーザーが滞在できるものを目指しているようだ。

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白色矮星を巡る巨大ガス惑星らしき天体が発見される

2020年9月18日 16:00
AC0x01 曰く、

東大などからなる国際研究チームは17日、地球から約80光年の距離に位置する白色矮星「WD1856+534」に、白色矮星系では初めてとなる巨大ガス惑星とみられる天体を発見したことを発表した(マイナビの記事, 時事通信の記事, AFPの記事, アストロピクスの記事)。

白色矮星は恒星が寿命を迎えた後に誕生する小さく重い天体で、赤色巨星となって周辺の惑星を飲み込んだ後に誕生することから、惑星系は破壊されてしまうと考えられており、実際にこれまで惑星の残骸とみられる微惑星が見つかることはあっても、巨大な惑星の存在は確認されていなかった。

今回見つかった「WD1856 b」はトランジット法による観測の結果、直径が木星とほぼ同じで質量が13.8倍以下のため、巨大ガス惑星と褐色矮星の境目付近に位置するサイズの天体と見られている。主星である白色矮星はサイズが地球の1.4倍しかないため、この惑星の方が見た目上では遥かに大きいという逆転現象が生じている。公転周期も34時間と極めて短く、どうして現在の位置に落ち着いたのかなど、多くの謎に包まれている。なお、白色矮星が放出するエネルギーは非常に小さいため、この距離であっても、表面温度は-110℃ほどだという。

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金星の大気からホスフィンを検出、生命の痕跡か?

2020年9月16日 06:00
AC0x01 曰く、

英国カーディフ大学の研究者らによるチームは14日、金星大気の観測の結果、ホスフィン(リン化水素)を検出したことを発表した(国立天文台の記事, TechCrunchの記事, AFP通信の記事)。

この観測は、チリのアルマ望遠鏡とハワイのジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡により行われた。報道によればホスフィンが発見されたのは、金星の地表から約6万m上空にある雲の上層部だという。ホスフィンは自然界においては嫌気生物が生み出している物質であり、金星の地表の高温ではすぐに破壊されてしまうことから、何らかのメカニズムが現在もホスフィンを生成していることを示唆している。

灼熱の金星だが、大気上層部は液体の水が存在できる温度であることから、雲の中に微生物が存在するのではという話は以前より存在した。ただし研究チームは、今回発見したホスフィンの量は太陽光による化学反応や火山からの供給といった可能性では説明できないとしつつも、未知の化学反応によって作られた可能性は高いとしていて、すぐに生命の存在と結びつける見方には否定的である。

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中国がシャトル型の無人宇宙船を打ち上げ、成功と報じられるが厳しい箝口令も

2020年9月8日 13:30
AC0x01 曰く、

新華社通信などが報じたところによると、中国は9月4日に酒泉衛星発射センターより「長征2号F」ロケットで再使用が可能なテスト宇宙船を打ち上げ、6日には軌道上での試験を終えて、無事に帰還したという(人民網日本語版の記事, 毎日新聞の記事, engadgetの記事, Slashdotの記事)。

報道によれば、これは米空軍のX-37Bのようなシャトル型の宇宙船ではないかとされている。中国は2017年に、2020年にもこうしたタイプの宇宙船を打ち上げると発表しており、今回の打ち上げで重要なブレークスルーを達成したと報じられている。

ただし、打ち上げ成功が報じられる一方で、関係者には「打ち上げ時に写真は撮ってはならず、その様子をインターネット上で議論してもいけない」との箝口令が敷かれ、かつSNS上にユーザーによりアップロードされた打ち上げ動画が即座に削除されるなど、情報公開については厳しく制限されているようである。詳細を出せないのは仕方ないにしろ、せめて名前とイメージ図ぐらいは公開してほしい。

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SpaceXの「Starship SN5」試験機が150mの垂直飛行に成功

2020年8月6日 16:00
AC0x01 曰く、

米宇宙企業のSpaceXは5日、開発中の超大型宇宙船Starshipの実機サイズ試験機「Starship SN5」の高度150mの最初の飛行試験に成功した(飛行動画, Gigazineの記事, Space.comの記事)。

Starshipの試験機としては、2019年8月に「Starhopper」と呼ばれる小型の試験機が高度150mの飛行を達成。その後10月に実機サイズの試験機「Starship Mk1」が公開され、同年中にも高度20kmの飛行を行う…としていたものの地上での加圧試験中に爆発。その後「Starship Mk2」はキャンセル、命名を変えた「Starship SN1」が登場するも加圧試験で爆発。「SN2」「SN3」も加圧試験に失敗。「SN4」で加圧試験をクリアするも燃焼試験で爆発。今回の「SN5」でようやく飛行試験に到達するという苦難の道を歩んでいた。

公開された飛行の映像では、まだノーズコーンや翼が付いていないこともあり、キレイな巨大円筒がロケットエンジンで飛行しているという感である。今回はまだ150mと小さな一歩だが、ここから本格的な飛行試験が始まることを期待したい。

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H-IIAロケットがUAEの火星探査機「HOPE」の打ち上げに成功

2020年7月20日 15:00
AC0x01 曰く、

三菱重工業は20日朝、H-IIAロケット42号機でアラブ首長国連邦 (UAE) より受注した火星探査機「HOPE」(アル・アマル)を打ち上げた(NHKの記事, 朝日新聞の記事, Soraeの記事)。

HOPEはアラブ圏の国々としては初の火星探査機。UAEは産業の多角化の一環として2014年に宇宙庁を設立するなど宇宙産業に力を入れており、HOPEも建国50周年となる2021年の火星到着を目指して開発された。火星大気の観測を主な目的としており、火星が現在のような環境に変化したプロセスを探る研究などが期待されているという。H-IIAロケットが海外から受注した衛星を打ち上げるのは、これが4回目となる。

ところで、H-IIAロケットからのHOPE打ち上げというとかつて計画されていた宇宙船の「HOPE」が思い浮かぶし、また火星探査機で希望というと同じ名を持った失敗した「のぞみ」が思い浮かぶので、何とも複雑な気分である。

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