コロナワクチンによる需要増でカブトガニの生態系に危機
製薬会社にとって、カブトガニの青白い血液から得られるライセート試薬が、内毒素を調べることのできるただ一つの天然資源であるためだ。製薬会社は毎年およそ50万匹のアメリカカブトガニを捕獲、血液を採取したのち海に返していた。しかし、血を抜かれた多くの個体はそのまま死亡してしまう(ナショナルジオグラフィック日本版)。
デラウェア湾では1990年時点で、124万匹が産卵していると推定されていたが、2019年の調査では推定33万5211匹だという。2002年以降の個体数は安定しているが、増加する傾向にはないという。
2016年にはライセートに代わる合成物質リコンビナントC因子(rFC)が開発されているが、米国薬局方(USP)ではrFCをライセートと同等に扱うことを認めていない。このため、米国での新型コロナワクチンを販売する場合、ライセートが必要不可欠だ。しかし、保護活動家たちは需要増でカブトガニのみならず、カブトガニを必要とする他の生態系そのものが危険にさらされかねないとしている。
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